はーい。こんにちわー。
元気堂です。
太極拳が健康に良い!!そんなイメージは、なんとなくあるかと思います。
そんな太極拳でも、椅子に座ったまま行う太極拳が、脳卒中後のリハビリに効果的だというのです。
脳卒中を起こして、厄介なのが後遺症でしょう。そのため、発症後すぐにリハビリが開始される事が多く、それを継続する事が大切です。
しかし、多く方が継続するのを断念してしまう事が多いと言われます。座位での太極拳は、このリハビリと同程度の効果があるとされます。
太極拳やヨガなどのゆっくりとした運動は、筋肉の柔軟性や筋力を高めるにはバランスが良いのです。また、身体の安定性が向上して転倒防止になったり、軽い運動による血流改善や自律神経を整える事にも繋がります。
何故、座位太極拳がいいのか??
リハビリを受けている方で、1番大変のが通院です。身体が不自由なため、毎回通う事は、かなりのストレスになるかと思います。通う事もリハビリと言われると、よりプレッシャーがかかることもあります。
また、転倒リスクは大きくなる事が分かるかと思います。
座位太極拳は、あくまで座って行うため、どこでも出来て、転倒のリスクがないのが特徴でしょう。
車椅子の方は、そのまま行えますし、時間にもゆとりが生まれます。
■ 姿勢がよくなり、深い呼吸になる
正しい姿勢でおこなうため継続することで、姿勢が良くなります。そのため、猫背や腰の曲がりも矯正されます。また、姿勢が良くなるので、胸郭が開きやすくので、深呼吸も行いやすくなります。
結果的に、酸素を多く取り入れられるので、体の隅々まで酸素や栄養が行き届くようになります。
■ 代謝があがる
ゆっくりで行う運動なため、長い時間行えます。また、運動強度も散歩よりやや高いため、糖・脂肪の代謝がはかどります。
■ 老化予防にも良い
代謝が進むと、エネルギー源となる物質のケトン体が出やすい体になる。
このケトン体は、脳の細胞に直接働きかけたり、新しい神経細胞をつくる物質にかかわります。その他にも、活性酸素を処理するので、老化予防にもなります。
科学的にも認められている太極拳の効果とは??
バランス感覚・柔軟性・筋力を高めるため、転倒防止になる。
心肺機能を高めるので、血圧を下げる効果も。
自律神経を整えるので、不安症・うつ・不眠症にも良い。
以上の事が、科学的にも認められています。しかし、リハビリの観点で言えば、やはり継続が大事でしょう。
最低でも3ヶ月以上は続ける事が推奨されています。
脳血流の改善を考えるのなら、補陽還五湯がおすすめ。
■ 補陽還五湯
脳卒中の後遺症で作られた漢方薬です。
脳の出血・塞栓・血栓などが発生して血腫や凝血が残り、周辺部の浮腫や血腫による圧迫症状が続いている状態に使われます。これらの症状を軽減させて、圧迫などで機能低下を起こした脳の機能を回復させます。
また、この漢方薬は、脳の残っている機能を早めに回復させ、他で補えるようにする力(代償機能)も高めます。
まとめ
リハビリがキツく、通うのも大変な方は、座位太極拳を取り入れてみてはいかがでしょうか??
最新の論文でも、リハビリと同等以上の効果もあると言われます。また、怪我や転倒のリスクも軽減出来るので、これからはオススメの方法の一つでしょう。
継続が難しい方には、紹介した補陽還五湯と一緒に併用する事で、改善を試みるのも一つの手段かと思います。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Stroke」に4月7日掲載