はーい。こんにちわー。
元気堂です。
毎日が暑く、汗をかくのが当たり前・・・。そんな時に気になってくるのが【あせも】!!
紫外線により皮膚のバリヤー機能も低下しやすいため、肌が敏感気味に。そのため、肌ケアが必須の時期でしょう。
東洋医学では、夏などの暑い時期は、体内だけでなく皮膚など炎症を鎮める為に陰液(津液・血)が消耗しがちです。つまり、潤い不足ですね。
また、クーラーなどにより喉・粘膜も乾燥する事も良くないでしょう。
特に、子供は【あせも】などの皮膚炎にはなりやすい理由があります。
大人と子供の違いとは??
基本的には、子供に多く見られる事は知っている方も多いのではないでしょうか?
その理由は、汗腺つまり汗を出す所が、大人も子供もほとんど同じという事が原因になっています。
汗腺が同じ数だと何が問題なのか??
このような疑問も出てくるでしょう。
この問いに対しての答えは、身体の大きさが影響しています。
言い換えると大人に対して、子供は汗腺の密度が高くなります。例えば、同じ面積の正方形でも汗腺という穴の量が多いのは、子供となります。
この事から、汗腺が同じだとしても1つの部位の汗腺の数が多いため、汗をそのまま放置すると【あせも】の原因となります。
ここまで聞くと、汗腺が良くないようなイメージにもなってしまいますが、身体の機能を正常に保つためには大切な役割があります。
汗腺の役割とは?? あせもの原因を除外しよう!!
そもそも、汗腺は汗を出す事で体温調節をしています。
汗をかき、その汗が蒸発することで身体の熱も取り除いてくれています。
この働きにより、体内の蓄熱を防ぎ体温を下げる役割があります。これは、風邪を引いたときと同じですね。
発熱して汗が出ていないと、なかなか解熱しにくいでしょう。
葛根湯・麻黄湯などの漢方薬は、発汗を促す働きにより解熱作用を得ています。人体の働きを上手く活用した治療法となります。
しかし、日本の夏の特徴である高温多湿などで作業を繰り返したり、激しいスポーツで大量に汗をかくと、汗腺が詰まってしまう事があります。
すると、その汗は身体の表皮という皮膚へと漏れ出します。汗には、ナトリウムなどのミネラルが含まれているので、放置してしまうと炎症を引き起こします。これが、あせもの原因になります。
特に、汗の溜まりやすい所である首まわり・脇の下・膝の裏・肘の内側、背中などが多く見られます。女性では、乳房の下・谷間にもできやすいでしょう。
どこも汗をかきやすく、熱気・湿気が籠もりやすいことがわかるかと思います。また、皮膚がこすれやすい場所のため、股ずれのように皮膚炎を起こします。
今からでも使える【あせも】予防の5箇条とは??
① 肌を清潔に保とう
汗をかいたら、シャワーで流したり、すぐに拭き取りましょう。また、濡れタオルで拭き取ると汗の成分もより取れるので、敏感肌の方は取り入れると良いでしょう。
ゴシゴシこするのはNGです。皮膚を痛める可能性があります。押さえて拭き取るようにしましょう。
② 通気性・吸湿性のある服を選ぼう
汗をかいたら着替えることが大切です。でも、着替えを持って出かける大人は少ないです。それに、仕事中では着替えられない場面も多いでしょう。
ユニクロやワークマンでも吸汗速乾素材が多くあります。それらを利用して、濡れたままの状態が続かないように気をつけましょう。
③ 高温多湿の環境を避けよう
風通しが良く、涼しい環境で過ごしましょう。夏の過ごし方としては、熱中症予防にもなります。
④ 使うお湯は、ぬるめにし、石鹸を使いすぎない
皮膚のバリア機能が弱まって炎症を起こしやすくなります。あくまで、刺激は少ない方が良いでしょう。赤ちゃんのあせもは、石けんの残りが関節に入り起こる事があります。そのため、石けんは適度に、多めのぬるま湯で洗い流す方が良いでしょう。
⑤ ベビーパウダー・薬用ジェルを使いましょう
赤ちゃんに効くわけですから、大人にも使えます。ベビーパウダーは、汗を吸着して皮膚を乾燥させます。
風呂やシャワー後の清潔な状態の時に軽くはたいておくといいでしょう。あくまで予防なので、皮膚に疾患がある場合は、逆に汗腺を塞ぐ可能性があるので、使用しないで受診しましょう。
まとめ
たかが【あせも】されど【あせも】です。汗の処理を怠る事で防げる皮膚炎が悪化する事も・・・。
放っておくと細菌が侵入してしまう恐れもあるので、予防が大切です。
子供の場合は、飛び火などがありますね。早めのケアをしてあげないと厄介な事になります。
しかし、子供だけでなく、大人でもあることなので用心を。
すでに、病院で治療していて症状が変わらない場合は、皮膚のバリア機能低下が原因かもしれません。その場合は、漢方薬で体質改善をすることを推奨します。皮膚の栄養となる血が不足しているかもしれません。
そのような場合には、清熱補血が基本の治療法でしょう。
代表的な温清飲だったり、それをベースにした清肝散・荊芥連翹湯や消風散なんかもオススメです。
これからの季節で、自覚症状がある方は、注意して予防していきましょう。
以上、参考になれば幸いです。
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