精子の質の向上が長生きの秘訣!? 生活習慣などを見直して、長生きをしよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

コペンハーゲン大学病院(リグスホスピタレット、デンマーク)のLærke Priskorn氏らによる研究で、動いている精子の総数が多い人は、少ない人に比べて生殖能力が高いだけでなく、寿命も長い可能性が判明!!

どのくらい長いのかというと、約3年近く長生きする可能性があるようです。
これは、50年にわたり7万8000人以上の男性を追跡調査した結果となっています。

この研究でその他に判明した結果として

・ 精液の質が低いほど、死亡率が高くなる。
・ 例外として、無精子症の人よりも、精子が少しだけTMSCが0〜500万)存在する人の方が死亡率が高い。

この事からも、基本的に精子の質が高いほど死亡率が低くなる事が判ったようですね。

これを、東洋医学の視点で考えてみると、腎が深く関係している事が判ります。

■ 東洋医学でいう腎とは。

東洋医学において、腎とは排尿だけでなく生殖能力・性欲・成長・発育に関与します。そして、精気を貯蔵する所も腎となります。
この事から精気の事を腎精とも呼びます。

腎精とは生命エネルギーなど生命の根本となるもので、父母から受け継いだもの(先天の精)・飲食物から作られる(後天の精)があります。
生まれた後は、食事により補充する事が大切となります。この腎精が充実していると、成長や発育がよく、老化も抑えます。

そのため、腎が充実していれば精子の質の向上に繋がっていきます。

■ 精子の質を良くするには。

男性不妊の1つの原因は、生活の乱れ・慢性疾患が影響していると言われています。
また、男性にとって生殖能力が低いことは、がんなどの疾患罹患・死亡リスクの高さ・生まれてくる子どもが早産や低出生体重児となるリスクの高さに関連するとも言われます。

つまり、自分自身の健康だけでなく、子供にも影響を及ぼすため、男性不妊の方の生活習慣は注意したい事でしょう。

では、生活習慣をより良くするには、何をすればいいのか!?

・ タバコやアルコールの量を止めるか減らす。
・ 陰部(性器)への熱が籠もるストレスを減らす。
  過度の長湯やサウナ、過度の運動、締め付けの強い下着は控えるなど
・ 禁欲期間を長くしない。(長くて3日以内)
  精子にも、もちろん寿命があり精液の質に繋がります。排出して、質の良い精液を心がける。
・ 脱毛治療薬などの服用を止める。
・ 睡眠をしっかり取る。

普段から出来る事であり、当てはまる方は、生活習慣を見直す事も考慮に入れましょう。
しかし、急に生活を省みるのが難しい・・・。
そんな方は、腎を補う補腎薬や腎精を作るための材料となる補気薬がいいかもしれません。

■ 精子の質を向上する漢方薬とは!?

【 六味地黄丸 】

六味丸は地黄・山茱萸・山薬の「三補」と、沢瀉・牡丹皮・茯苓の「三瀉」の6種類の生薬から作られます。
足りないものを強く補いつつ、瀉するものも加えることで補い過ぎを防ぐ「補瀉併用」が特徴です。

簡単にいえば、全体的にバランスを取って、身体が整うように作られているという事です。

料理と同じで、出汁だけでなく、みりん・酒・砂糖などを使うことで、美味しい煮物が作られるように漢方薬も生薬同士で、上手く構成されています。
加齢による症状があれば、まずは六味地黄丸を始めると良いでしょう。

この六味地黄丸が1番基本的な補腎薬となります。

【 補中益気湯 】

補中益気湯は、元気を補う事で、精子の動きや機能を高めます。

また、胃腸機能の改善にも良いので、腎精を作る上でも大切な役割があります。
日頃から疲労感が取れなかったり、ストレス過多であれば補中益気湯で、気を補うと良いでしょう。

性欲も基本的に元気が必要であり、根本的な行動には気が必要です。
そのため、倦怠感などの疲労感がまずあれば、こちらで改善するとより良いかと思います。

■ まとめ

東洋医学では、腎不足が精子の質だけでなく、加齢に関わることは有名です。
そして、現代の研究においても可能性が判明した事が面白い結果でしょう。

人生を長生きするには、腎精が大事!!

東洋医学を知る事で、現代では難しい病気も上手く予防できるかもしれません。
興味がある方は、試して見るといいかもしれませんね。

以上、参考になれば幸いです。

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