はーい。こんにちわー。
元気堂です。
最近、ホルモンバランスが崩しやすいなどの相談を受けます。男性も多いですが、やはり乱れやすいのは女性が多い傾向です。
そのため、今回は年齢に関係なく、使いやすい漢方をご紹介したと思います。
ホルモンバランスが乱れ!!それは、瘀血です。
そもそも、血の巡りが悪くなるのは、ストレス、過食、運動不足だったり、月経不順など様々な要因があります。
婦人科の疾患は、初潮~更年期までの間の長い期間あるので、多くの女性は、悩まされるのは当たり前かと思います。
特に、変化が起きやすいのは、思春期から出産または更年期になります。PMSも当たり前の事なってきました。
東洋医学では、このホルモンバランスの症状を瘀血という症状であることが、ほとんどです。
瘀血??東洋医学になじみが無い方は、聞いたことがないかと思います。
それでは、瘀血とは一体なんでしょうか??
正常な血液は、サラサラとして滞りなく全身を巡ります。それにより、全身へ栄養を運び、健康を維持してくれています。
しかし、様々な原因により、血液がドロドロとなります。粘度が上がり、どす黒くなると今までの血液循環が悪くなり、全身の状態が悪化することが想像されます。この血液の流れが悪くなり、起きてしまう病気を瘀血と言います。
イメージが出来ない方は、川の流れが停滞している所を見てください。そこには、淀みがありヘデロのような状態になっている事があります。その状態が、自分の身体で起こっていると考えると、ゾッとする事は間違いないでしょう。
身体に、瘀血の症状が出ると、皮膚がざらざらになったり、黒ずむ、節々で痛みが起きやすい、女性特有の月経では、特に顕著に表れます。無月経、月経不順、月経に固まりが多いなど起きます。
さらに、瘀血が進むと血管の老化が進み、心疾患・高血圧・高脂血症・肝臓病などの生活習慣病を引き起こします。
そうならない為には、どうすればいい??
簡単な事ですが、原因となるものを排除する事です。
過食なら、食事を見直す。ストレスが多いなら、たまらないようにする。運動不足なら運動するなどの、当たり前の事を見直しましょう。
見直せたら、やっているよ!!そう思う方が、大半だと思います。
そんな時には、漢方薬を試してください。本当なら、一人ひとりの体質を考えるのが好ましいのですが、一般的に服用しやすい漢方薬を紹介します。
その漢方薬は【桂枝茯苓丸】
他にも、女性ホルモンにより漢方薬は、多くあります。
今回は、桂枝茯苓丸に注目して話していきます。
桂枝茯苓丸は、桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・赤芍で構成されています。注意が必要なのが、たまに桂枝を桂皮(シナモン)・赤芍を芍薬(白芍)で構成されたものが流通しています。そうすると、薬効が変わってくるので、きちんとした桂枝茯苓丸をおすすめします。
桂枝:桂皮よりも体を温める作用は緩和だが、発汗作用を持ちます。同じ植物でも、部位で薬効は変わるのは不思議ですね。
赤芍:瘀血の滞りを治す作用があります。これが芍薬(白芍)になってしまうと、薬効は、まったく変わります。
芍薬(白芍)は、血液を補い、筋肉のけいれんを抑える作用があります。瘀血の滞りを治す作用はないのです。
正しい桂枝茯苓丸を選ぶことが大切となります。
それでは、桂枝茯苓丸が合う人は、どのような方なのでしょうか??
桂枝茯苓丸は、炎症性の瘀血体質に用います。
更年期障害・打撲・月経痛・月経不順・のぼせ・肩こり・頭痛などが多いでしょう。
一般的に、体格はふつうで、赤ら顔の人に合うといわれます。また、下腹部の瘀血に用いられます。
その理由は、以下になります。
下腹部に瘀血ある場合、心臓から出た血液は、下肢へ流れにくくなります。すでに、滞っているために、その血液は上半身へ増える事になります。そうすると、上半身はほてり、顔は赤みを増します。
よって、桂枝茯苓丸が合う人は、赤ら顔であり、上半身にほてりがあり、下腹部の瘀血という特徴があります。
また、舌先が真っ赤になっている人は、桂枝茯苓丸が合うといわれます。この舌先は、東洋医学では心に関与しています。
そして、真っ赤ということは、熱の症状があるので、先ほど述べたように、心臓から下肢への滞りがある可能性があるためです。
もし、当てはまる方がいるのであれば、桂枝茯苓丸を試してみては、いかがでしょうか?
余談ですが、これに対し、冷えやむくみを伴う瘀血では、当帰芍薬散や温経湯がおすすめです。
以上、参考になれば幸いです。