はーい。こんにちわー。
元気堂です。
昔からお灸は、民間療法として使われてきましたが、現代では始めるには、なかなかハードルが高くなっています。そのため、今回は意外と簡単であり、取り入れやいお灸・おすすめのツボを紹介しましょう。
皆さんは、松尾芭蕉はご存じでしょうか?? 日本人なら、一度は耳にした事があるかと思います。
実は、松尾芭蕉の奥の細道の序文にも、お灸について読まれているのです。
「もも引の破をつづり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかかりて」
な・・なるほど。聞いた事があるかも・・・。
このように思いたいですが、私には難しいので、簡単に要約していきましょう。
股引の破れをつづり、旅笠の紐を付け替えて、三里に灸をすえてみれば、旅の準備は整って、松島の月が脳裡に浮かぶ。つまり、旅の支度を終えて、足の三里にお灸をして健康を整えれば、松島の月が思いだすよ。
このような意味となります。(※ 私個人の要約です。間違えもあるかもしれません・・・。)
松尾芭蕉は、おおよそ2400㎞も歩いたとされています。その際に、健康維持として、お灸を使っていました。皆さんも、ここまでは歩かないまでも、足腰がしっかりした生活の方が良いでしょう。
松尾芭蕉がオススメの足三里を使おう!!
■ 足三里(あしさんり)
膝の下、3寸にあるツボです。経絡では、足の陽明胃経(ようめいいけい)に属します。
最初から意味が分かりにくいかと思います。この足三里は、胃を整えるツボでもある事だけ覚えましょう。
また、ツボの場所ですが、個人差もあるので厳格に探す必要もありません。だいたい合っていれば、OK。
【探し方①】
スネの骨外側に沿って指をなぞります。そして、止まった所から指一本くらい外側に、押すと気持ちよさ・凝りがある所にあります。
【探し方②】
膝のお皿の上に、親指を引っかけるようにし、他の指をそのまま下肢へ下げます。中指か薬指付近に、足三里がくることでしょう。その付近を押すと、上記と同じく、気持ちよさ・凝りがあるかと思います。
火傷リスクのない隔物灸を使おう。
隔物灸とは、皮膚とお灸の間に、何かを隔ててお灸をする手技に当たります。つまり、間接的にすることで火傷の予防になります。昔の方は、直接灸で皮膚に直接する事が多かったのですが、現代に合いません。
そのため、隔物灸が1番オススメとなります。お灸が熱くなりすぎても、すぐに除外できるのがメリットです。
隔物灸としては、ニンニク・ショウガなどを5㎜程度にスライスしたり、ガーゼの上に味噌を乗せ、その上にお灸を置き温めていく方法などがあります。その他にも、キュウリでも何でも隔ててれば出来る方法です。
注意点は、ある程度、水分を含んでいるものが良いでしょう。この水分があることで、お灸の熱がまろやかになります。難しい方は、市販のお灸でも代用できます。
まとめ
皆さんも松尾芭蕉を見習って、足三里で健康維持してみませんか??
一回試してみると、後はツボの場所も慣れてしまうので、簡単となります。
健脚のツボとして有名な足三里は、胃の経絡でもあり化学的にも胃の機能を高めることが分かっています。
その他にも以前、テレビでアフリカの結核予防にも使われているのが、このツボです。
お灸を使う事で、補気力つまり免疫力を高める作用があるので、結核予防にも使われるという内容でした。
なにかと使いやすく、便利なツボです。お灸で無くても、お風呂に浸かりながらマッサージするだけでも違いが出てくるかと思います。是非、健康維持に取り入れてくれると、嬉しく思います。
以上、参考になれば幸いです。