東洋医学的に、悪阻(つわり)は、どうして起こるのか?? つわり対策を考えよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今回は、妊娠後に女性にとって辛い悪阻(つわり)について話したいと思います。
その症状も、人によって酷い人もいれば、問題が無い人もいます。

その違いとは、いったい何なのでしょうか?
今回は、東洋医学の観点から考えていきましょう。

東洋医学から学ぶ【つわり】とは!?

そもそも、妊娠をすると、女性の身体は胎児へと自分のエネルギーを分け与えます。人一人を一から育てるには、かなりのエネルギーが必要となるのは、想像しやすいかと思います。

そのため、それにより妊婦さんの身体は常に、エネルギー不足になっています。
この急激なエネルギー不足が身体へと大きな影響を与えており、妊娠初期のつわりといった症状が出るのは、身体が上手に反応できていないからと考えられます。

このエネルギーを東洋医学では【気】という言葉で、表現しています。
エネルギー不足つまり気虚という状態が問題かもしれません。

この【気】は、主に食事から作られます。しかし、妊娠により不足する事で、気が不足した状態【気虚】に急になります。
この気虚は、疲労感・ヤル気が出ない・食欲不振などの全体的な身体の低下を生じさせます。
そうすると、脾胃の働きが悪くなるため消化が進まなかったり、水の代謝も落ちるので吐き気・嘔吐も引き起こす原因となります。

なるほど!! それなら、その【気】を補ってあげればいいんだ!

察しが良い人は、そう思うでしょう。しかし、それでは、不十分な場合もあります。

妊婦さんというのは、この他に血液不足【血虚】・ストレス【気滞】などの症状も混ざっている場合があるからです。
その場合は、それを含めて対処を考える必要があります。

オススメのつわりの対処法とは!?

つわりは、主に脾胃の働きの低下により、水分代謝が良くないために起こります。

そのため、まずは水捌けの良い身体にすると、症状が緩和する事があります。しかし、過度の運動は、流産を起こす可能性があるので、やってはいけません。

それなら、どうするべきか??

お勧めは、漢方薬です。身体の水捌けを良くする漢方薬があります。

■ 小半夏加茯苓湯

これは、生姜・半夏・茯苓といったシンプルな漢方薬であり、胃腸の機能を改善しつつ水捌けを良くしてくれます。

ジンゲロールを含む生の生姜は、辛み成分の一つであり、生姜の辛さの特徴となります。殺菌作用の他に、免疫細胞の活性化・健胃・胆汁分泌の促進の働きもあります。

半夏は、湿(水分が多くなり粘り気が出た状態)を乾燥し除外します。
脾胃は、湿を嫌うために除外することで機能が回復していきます。また、半夏は中枢性・末梢性の嘔吐を鎮める働きがあり、生姜と組み合わせることで、より効果を発揮すると言われています。

そして、茯苓は利水剤として代表的な生薬です。
身体の余分な水分となった消化管内・組織間の水分を血液中に戻し、尿として排出する役割を持ちます。
また、健脾作用により、脾の運化つまり消化吸収を高めます。

これらの効果により、つわりにはオススメと言われています。
そのほかにも、めまい・乗り物酔いなどにも応用されるので、身体が浮腫みやすい方にも使いやすいでしょう。

つわりの場合には、これを服用し症状を落ち着かせてから、食事を取ってエネルギーを補充すると脾胃の気虚も改善していきます。
脾胃の湿が酷い場合には、小半夏加茯苓湯と共にカンパンなどの乾き物で湿を吸収させると良いでしょう。
つわりの症状さえ取れれば、食事からエネルギーを摂取するのが一番かと思います。

まとめ

つわりは人によって、気虚・血虚・気滞などの症状があるとお伝えしましたが、まずは症状の改善を目指しましょう。

症状が取れれば、ストレスは多少なりとも減り、食事からエネルギーとなる気や血を補充は可能です。

それでも、症状が悪化するなど症状があれば、一度相談してもらえたら、幸いです。

以上、参考になれば、嬉しいです。

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