月曜日が、心臓に負担がかかる!? 週末が休みである人は、休み明けの健康に注意が必要か・・・。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

週末休み後の仕事開始日である月曜日は、多くの方が憂鬱感を抱くことでしょう。
楽しく過ごすほど、学校・仕事へ行くことにストレスが溜まります。そのため、月曜日には、憂鬱感を感じたり、ヤル気が出ないなどの症状が生じます。

しかし、身体への影響は憂鬱感だけではない事が明らかになりました。
それは・・・

緊急性の高いST上昇型の心筋梗塞が起こりやすい!!

ちょっと、なにやら物騒な話になっていますね。
これは、他の曜日に比べて月曜日は起こりやすい可能性があるという意味ですね。

この研究は、アイルランドの患者データを分析し、英Belfast Health and Social Care Trustの循環器専門医であるJack Laffan氏らによるこの研究結果となります。

今回の研究では、明確には月曜日と心筋梗塞との原因は分かってはいません。
しかし、月曜日のみ発生率が高いことは判明しています。

■ ST上昇型の心筋梗塞とは何か??

まず、血栓により冠動脈が詰まってしまうことで生じるのが心筋梗塞です。
この詰まりを速やかに除外できないと、心臓への血液が途絶えて壊死が生じてしまいます。そのため、心筋梗塞の際には、速やかな対処が必要となります。

心筋梗塞になりやすい人というのは、高血圧・高コレステロール血症・糖尿病・肥満などの生活習慣病・運動不足・脂質や糖質の多い食事・喫煙やストレスといった生活習慣がある方となります。
また、加齢とともに動脈硬化になりやすいので、高齢になるほど注意したい所でしょう。

■ では、このST上昇型とは何か??

心電図でST上昇を伴う心筋梗塞を指します。
心電図上ST上昇・左脚ブロックが認められ、トロポニンの上昇が認められたものを指しますが、心電図で異常があったもの程度で頭に止めておくと良いでしょう。

ちなみに、心筋梗塞は、心電図変化の違いにより、ST上昇型心筋梗塞・非ST上昇型心筋梗塞に分類されています。

 心筋梗塞の症状とは??

突然の締め付けられるような強い胸痛・胸部の圧迫感が代表的な症状となります。

似た症状として、狭心症がありますが、この違いは血管が狭まって血流が悪くて起きるか、完全に封鎖されてしまって起こるかです。
狭心症の場合は、安静にしたりニトロペン舌下錠などで血管を拡張すると数分で治まります。
ところが、心筋梗塞は治まらないだけでなく、肩・腕・首・歯へと痛みが拡散することもあります。

男性では、冷や汗を伴う事が多く、女性では呼吸困難感・吐き気を催す事も・・・。

疑わしい場合は、早めに病院・救急へとかかる必要がありますね。

東洋医学から考えてみると、どうなるのか??

まず、胸の痛み・圧迫感・苦しさの事を胸悶(きょうもん)と言います。
この胸悶の原因には様々ありますが、今回は心臓の血液の流れである心血瘀阻の胸悶が疑わしいでしょう。

この心血瘀阻の胸悶は、瘀血が一番の原因です。
簡単にいうと瘀血は、血液の流れが悪い状態を指します。

もともと、心臓の瘀血がある方は不整脈・狭心症・心筋梗塞などの発症リスクが高い傾向があります。
これに、月曜日が憂鬱という原因つまりストレス(気滞証・肝気鬱結証)が加わる事が発生リスクを高めているかもしれませんね。

つまり、月曜日に起こる原因は、この気滞証・肝気鬱結証がきっかけとなっていると考えられます。
どちらも気の巡りが悪くなる状態を指します。
気・血などは常に身体中を巡っていますが、精神的なストレスなどでこの流れが悪くなってしまいます。

あまりイメージしにくい場合は、川をイメージして下さい。
流れがある所では、常に水が循環して綺麗でしょう。しかし、ちょっとでも流れが悪い場所であると、ドロドロ・濁り・悪臭なども生じます。

身体の中も、これと同じであり流れがある事が大切となります。

もともと心臓の濁り・ドロドロを持っている所(瘀血)に、さらに精神的なストレス(気滞証・肝気鬱結証)で、血だけでなく、気の巡りも落ちれば詰まりやすくなる事が分かるかと思います。

対策としては、血府逐瘀湯がオススメ。

■ 血府逐瘀湯

この漢方薬は、活血化瘀・行気止痛という効能・効果を持ちます。
つまり、気血の巡りを良くして痛みを止めますよ。そんな意味ですね。

生薬として補血作用がある当帰・生地黄・川芎に、活血つまり血の巡りを良くする桃仁・紅花・赤芍などが含まれます。
そこに柴胡・枳穀といったストレスを流す理気薬に、止痛作用として牛膝などで構成されています。

適応証として、胸痛だけでなく生理痛・動悸・頭痛・肩こりなどにも応用が利き、全身の気血の巡りを良くします。非常に汎用性が高く、瘀血体質で、神経質気味な方であれば、予防薬としても良いでしょう。

まとめ

生活習慣病などの薬を飲んでいる方・高齢者・循環器疾患がある方は、月曜日に注意が必要かもしれませんね。

予防としては、ストレスを感じない事が大切ですが、気が付かないうちに晒されているのが現状でしょう。
特に、日本は四季もあり環境による気圧・寒暖差・湿気・乾燥などのストレスも多いかと思います。

そのため、日々の生活を見直して体力・免疫を高めましょう。
病気になる前に、予防できる身体を目指す事が重要ですね。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:英国心臓血管協会(BCS)年次会議(6月5〜7日、英マンチェスター)で発表

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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