寒くなると、食べたくなる牡蠣。牡蠣は中身だけでなく、殻にも需要あり!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

この時期になると、身がプリプリした牡蠣を見ることが多くなります。
牡蠣は、生食・フライ・鍋などに使われるため、冬の代表的な味覚かと思います。
そして、滋養強壮にもなり栄養にも富んでいます。

栄養の中でも亜鉛の量は、滋養強壮で有名なウナギよりも多い!!
亜鉛不足は、味覚障害・胎児の発育不全・免疫力の低下を起こす可能性があります。
そのため身体には、大切な栄養素です。

特に、壮年期くらいの男性には、必要な栄養素でしょう。
亜鉛は、男性ホルモンであるテストステロンを増幅させる効果も持ちます。

近年に耳にする男性更年期にも良いでしょう。
また、肝臓の酵素も活性化するので、二日酔い防止にも働きます。

実は、亜鉛以外にもタウリン・グリコーゲン・鉄分・ビタミン12がたっぷり!!
つまり、疲労回復や貧血予防にも良いため、東洋医学でいう気虚血虚にも良い食材となります。

タウリンといえば、栄養ドリンクも記載されており、目にすることも多い栄養素でしょう。

タウリンは、アミノ酸の一種であり、乳酸の増加を防ぐことで、疲労しにくくする上に疲労回復にも効果があります。
その上、胆汁酸の分泌を促し、血中コレステロール値の上昇を抑え、脂肪の消化吸収を促進します。
また、グリコーゲンは糖質でありそのまま吸収され筋肉・肝臓などにも使われたり貯蔵されます。

つまり、即効性にある栄養のため、より疲労回復効果も望めますね。
これらにより、スポーツや身体を鍛えている方の筋肉の回復にも使えます。

その他にも鉄・ビタミンB12は貧血予防として効果もあり、貧血傾向・女性にはオススメとなります。

海外でも、牡蠣だけは生食していた!?

日本は、生卵・生魚・馬刺しなど、生食の文化が根付いています。
最近では、寿司も認知されて生魚も世界的に食べられるようになりました。しかし、まだまだ生卵などは海外から見れば、クレイジーだと言われます。

日本の卵は、清潔のため当たり前ですが、海外ではサルモネラ菌などを気にして加熱で食べるのが、普通となります。

そんな生食を避けてきた海外でも、牡蠣だけは生食で食べるのは理由があります。

加熱により、栄養素が失われないだけで無く、フランスなどの海で育つと食中毒も起こりにくいという言われます。

そのため、安心して食べれるという歴史があるからです。

日本だけでなく、海外でもその栄養を余すことなく食べているのは驚きですね。

そんな栄養素たっぷりの牡蠣は、豚と同じく捨てるとことがない食材です。

ゴミと思われる貝殻の部分は、漢方薬ではよく使われる生薬となります。

今回は、そんな牡蠣の殻について話して行きたいと思います。

牡蠣の殻(ボレイ)の知られざる効果とは??

牡蠣の貝殻の主成分は、炭酸カルシウムで、他にもリン酸、マグネシウム、アルミニウムなどが多く含まれています。

漢方薬において、安神・収斂固渋・制酸止痛の働きをします。

分かりやすく言うと、胃や十二指腸を健康にし、胃酸の出すぎの抑制・多汗症や尿漏れ・不安症状や興奮症状を抑え、自律神経なども安定させる効果があります。

 胃酸を中和し、鎮痛を目的とするなら、安中散。

漢方薬には、多くの胃腸に関わるものがあります。
四君子湯などは胃腸の機能を高めて改善しますが、この安中散は胃酸を中和する事を目的にします。

そのため、急な胃痛・胸焼け・逆流性食道炎にような症状には、安中散の方が良いでしょう。
また。、牡蠣には気持ちを落ち着かせるので、神経性の胃炎にもオススメとなります。

■ 不安・動悸を抑えるような精神疾患には、柴胡加竜骨牡蠣湯など

比較的体力はあり、神経質・ささいなことが気になる・抑うつ・不安・イライラ・動悸・不眠など自律神経失調症のような症状がある方に使われます。
小さい子供にも使用でき、癇癪持ち・夜泣きなどにも応用されます。

また、寒暖差・気圧などの気象病の方は、試してみると良いでしょう。

■ 汗や尿などの漏れを防ぐなら、桂枝加竜骨牡蠣湯など

固表止汗に使われる黄耆・牡蛎・竜骨などが含まれる漢方薬がオススメ。
黄耆建中湯なども使われますが、桂枝加竜骨牡蠣湯はリラックスさせる作用もあるので精神面のサポートにも使えます。

また、黄耆の含まれた漢方薬と併用も効果が期待できます。

汗ばむ季節・・・。多汗症の方は、黄耆が合うかもしれません。東洋医学で、汗対策をしてみよう。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

まとめ

今回は、栄養満点の牡蠣についてでした。

この時期では、生食で食べる事も多いでしょう。
その際は、ノロウイルスが起こる可能性もあるので注意して食べましょう。

心配な方は、生食には劣りますが、加熱しても十分に栄養素が含まれます。

日頃から疲れやすい・精神不安がある方は、殻も含めて取り入れてみてはいかがでしょうか??

以上、参考になれば幸いです。

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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