はーい。こんにちわー。
元気堂です。
泌尿器の関する疾患として、夜尿症や加齢を伴うと前立腺肥大症・膀胱炎などがあります。
その中でも。子供でも大人でも生じてしまうのが、夜尿症・お漏らしですね。
どちらも同じように思いますが、一応年齢で区別されています。
5歳未満の夜間の尿もれをお漏らしと呼び、5歳以上で生じる物を夜尿症と呼びます。
夜尿症の定義として、月に1度・3ヶ月以上継続する事とされています。
子供のうちであれば、成長途中であったり精神的な不安定さからもお漏らしを起こしてしまう事もありますが、大人になるとまた別の問題が出てきます。
それが老化です。
特に、直腸・膀胱などの臓器を支えている骨盤底筋の衰えには、注意が必要です。
この筋肉が加齢によって緩んでしまうと、尿漏れを起こしやすくなります。また、女性は出産などの負担・尿道の短さからも尿漏れは男性よりも起こりやすい・・・。
尿関係のトラブルは、意外と多いのが現実です。なかなか、人には相談しずらい疾患ですが、放置すると悪化する事もあるので、早めの対処が必要になります。
今回は、夜尿症について考えてみましょう。
【夜尿症】の原因を知っていこう!!
夜尿症は、大きく2つに分けられます。
① オムツがいらなくなる時期になっても、おねしょが続く場合。
これは、膀胱の調節機能が少し遅れて成長しているかもしれないので、時間が経てば解決する事が多いでしょう。
② おねしょ をずっとしていなかったのに、再度始まる場合。
自律神経の乱れ・筋肉の衰え・病気など何かしらの原因がある可能性・・・。
①については、何事も発達には個人差があるため、そう神経質にならなくても良いでしょう。
しかし、5歳頃になっても、毎晩のようにお漏らしをする場合は、専門家に相談してみると良いでしょう。
②は、心理的不安定やストレスのために現れるものが多く、中年以降の夜尿症は、加齢による身体の機能の衰えが考えられます。
夜尿症に対しては、西洋医学はあまり効果をあげていません。
これは、機能が落ちているのに補充して治すような薬がないためです。しかし、栄養療法・運動療法などは、続けていけば効果が出てくるかと思います。
最近では、自律神経の乱れからくる夜尿症も増えています。
自律神経は、呼吸など無意識に働く機能をコントロールしています。
特に夜間に優位になる副交感神経は、膀胱・尿道にも影響が・・・。
寝ている間に、膀胱の緊張を緩ませることで、1.5倍程度の尿を溜めることができるようになります。
本来、副交感神経が優位なので容量を増やすことができるのですが、この自律神経が乱れると尿を想像よりも溜めることができないので、排尿せざる得なくなります。
また、自律神経の乱れは睡眠にも影響が出ます。
睡眠時は抗利尿ホルモンが分泌されて尿量が抑えられるため、熟睡が可能になりますが、睡眠障害によってこのホルモンにも悪影響をもたらします。
寝つきが悪い・すぐ目覚めてしまう・眠りが浅いといった睡眠障害があると、抗利尿ホルモンの分泌量が減少して睡眠中に膀胱に貯められる尿量が通常より多くなってしまい、尿漏れを起こしやすくなります。
つまり、自律神経の乱れにより膀胱の溜める量が少なくなる上に、蓄尿する量が増えるので夜尿症になりやすくなります。
それなら、どうしたらいいの? 早く改善したい!
まずは、身近な食事を改善していきましょう。
夜尿症だけでなく頻尿に効果があると言われている食物があります。
それは、ギンナンです。
皆さんも見たことはあるでしょう。秋になると黄色の葉で、目を楽しませてくれるイチョウの実です。
ギンナンは、強精・強壮作用が優れた食べ物です。中国では、結婚式にギンナンを食べる風習があるくらいです。あくまで、風習なので、現在は変わっているかもしれません。
何故?ギンナンを風習にしたのかというと、先ほど述べた強精作用があるからです。これは、子孫繁栄を意味しています。
それと、もう一つの理由は、ギンナンを食べると排尿を我慢できる縮尿作用があります。この作用が夜尿症だけでなく頻尿にも効果があると言われています。
それと、気をつけることは、寝る前に冷たい飲み物は避けるなどの工夫もしていきましょう。
ちなみに、日本でも昔からギンナンを食べていたようです。国は違えど、生活の知恵は同じなようです。
ギンナンの食べ過ぎは中毒も起こすことがあるので、食べ過ぎないようにしてください。
また、自律神経の乱れを改善するために、朝日を浴びることが大切。
朝日を15分~30分浴びる事で、幸せホルモンであるセロトニンとその対となる睡眠ホルモンであるメラトニンも分泌しやすくなります。
また、適度な運動をしたり、骨盤底筋を鍛える事も重要です。
運動は、生活習慣病の予防だけでなく、ストレスを流す作用もあるので楽しみながら行うと良いでしょう。
東洋医学からも、アプローチするには?
成長の未発達・老化が進む方には、補腎薬という成長を促したり、老化防止に使う薬を使います。
代表的な漢方薬は、六味地黄丸や八味地黄丸でしょう。
残尿感などの調節機能が低下している場合は、補気薬という身体に元気を与えてくれる薬を使います。
代表的な漢方薬は、四君子湯・補中益気湯でしょう。
【タイプ別 漢方薬】
1)胃腸が弱く疲れやすいタイプ:小建中湯・補中益気湯など
2)精神不安・ストレスタイプ:加味逍遥散・柴胡桂枝湯など
3)加齢や疲労による腎臓機能失調タイプ:八味地黄丸など
上記の他に、食欲もあり活発な子どもで、熟睡するためにおねしょをする場合に葛根湯が有効なこともあります。
あくまで、参考例なので専門家に相談をおすすめします。
基本的には、加齢により生じやすくなるので、40代過ぎから六味地黄丸などの補腎薬を飲んでおくことが、将来に呼ぼうにも繋がるでしょう。
まとめ
大人でも子供(思春期)でも、急に夜尿症になってしまうことも・・・。
特に、10代~40代などの比較的に体力がある世代は、仕事・対人ストレスなどで自律神経の乱れが原因かもしれません。
そんな時には、生活習慣を見直して上手くガス抜きをする事を考えましょう。
以上、参考になれば幸いです。