化粧品にも含まれる化学成分が、早産のきっかけに!? 今まで使用していた化学成分が、原因の1つかもしれません。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今では、女性だけでなく男性も肌ケアとして、化粧品を使う時代になっています。しかし、その中で使われている成分で、早産のリスクに関与しているという研究結果が報告されました。

不妊治療などで、子供が恵まれない方も多くいるため、早産のリスクは大きな問題とも言えましょう。この研究結果は、米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)のKelly Ferguson氏らの研究によるもので、海外から報告されています。

そして、今回の早産リスクに関与している成分というのは・・・

フタル酸エステルという化学物質となります。

ふ・・・フタル酸?? エステル?? 

耳慣れない単語かもしれません。理系科目を学んでいたり、研究職でないと、普段は目にする事も少ないものでしょう。

このフタル酸エステルというのは、樹脂の可塑剤の1種として、広く一般に使用されています。可塑剤とは、樹脂の硬度を調整するための添加剤で、樹脂と混合することにより柔軟性を持たせます。

身近な所だと、プラスチック製品の柔軟性を持たすために使われます。その他にも、洗剤・石けん・マニキュアのひび割れ防止・ヘアスプレーのつまり防止・香料の長時間持続剤としても使用されています。私たちの生活の様々な所で、応用されている事が分かるでしょう。

今回の研究では、尿中の代謝物の量を調べる事で、フタル酸エステルの暴露している状態を確認しました。すると、妊婦の96%以上で、検出されている事がわかったのです。便利が故に、暴露する可能性が高いことが分かります。

健康な人が、ある程度の暴露は、大きな問題にはならないようですが、妊婦とその子供には大きな影響をもたらすために、注意する事が大切だと言われます。

早産のリスクを少しでも避けるためには、フタル酸エステルを含まない物を選ぶ必要性があります。日用品だったり、加工食品・プラスチック製の容器に盛られている食べ物は控える必要性もあります。フタル酸エステルは、内分泌攪乱させる作用もあるようなので、なるべくは避けるように心がけましょう。

また、フタル酸エステル類には、喘息のリスクを高めたり、生殖能力を低下させるものもあります。特に、ファーストフードであるハンバーガー・チキンナゲットなどの加工肉に多く含まれるようです。反対に、ポテトフライ・ピザには少ないという研究結果があります。

まとめ

生活の一部であるフタル酸エステルは、全てを除く事が出来ないかと思います。しかし、その曝露量は、自分自身の努力で下げる事が出来ます。

そのため、なるべく含まれていない物を選ぶ事が大切でしょう。特に、冒頭でも話した妊娠している時には、早産リスクが高まるので、避けるように心がけると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「JAMA Pediatrics」に7月11日掲載

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