入浴する事で、心血管系や糖尿病に良い影響か?? 寒い時期の入浴の効果とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

暑い夏が過ぎて、お風呂に浸かる回数も増えてきたかと思います。入浴には、自律神経を整える作用もあったり、指先などの末端の血流を良くする事が知られているでしょう。また、緊張がほぐれ、深くリラックスすることができるため、昔から親しまれています。

日々の生活では、様々なストレスにより交感神経が過敏になりがち・・・。それにより、血管が収縮して血圧が高くなったり、手足が冷たくなったりなど個人差はありますが多くの症状が現れます。

そのため、身近な入浴という行為は、副交感神経を刺激するだけでなく、温熱作用でも血管を広げ、血流が増加させる効果をもたらします。その他にも、動脈硬化の原因にもなる血管内皮の機能低下を予防する効果・血栓ができるのを予防する効果があります。

血栓があると、稀にそれが詰まることで、脳梗塞・心筋梗塞が引き起こされます。この血栓を溶かす働きのあるt-PAという物質が、入浴する温度により分泌が影響すると言われます。39~41℃で増加すると言われるため、血栓症などの病気がある方は、適切な温度での入浴が大切となります。また、入浴後6時間は、血圧が低下した状態を持続することも判明しています。

※ 人により、低血圧による転倒は注意が必要となります。

入浴は、39~41℃の温度で週5回以上がオススメ!!

入浴する温度以外にも、回数も重要だと言われます。その回数は、週5回以上。

これにより、動脈硬化のリスクが低下により心血管の保護作用をもたらされます。実は入浴には、温熱効果の他にも多くの効果があります。

その1つには、水圧です。水圧により、末端の血液を身体の中心へ送るサポートをしてくれるため、心機能の改善にも良いでしょう。

入浴により、得られる5つの効果とは??

■ 温熱効果

身体全体を温める事で、血流がアップ!! また、体温も上がるので新陳代謝が上がり、解毒が促されます。これにより、日頃の疲労感の改善も!

■ 水圧効果

水圧によって、血流がアップ!! これにより、浮腫や冷えがマッサージされたように改善します。また、温熱作用も加わるため、血管が広がり効果もアップします。

■ 浮力効果

水中では、体重が10分の1くらいになると言われます。そのため、水中運動は、関節の痛みがある方には、推奨されています。常に自重がかかって生活をしているので、身体の負担を解消します。

■ 蒸気効果

気道や粘膜は普段から潤っている方が異物の侵入を防ぎます。また、乾燥時期だと体内の粘液は消耗しがちのため、お風呂場の湿度が高い状態は、加湿するにもオススメ。

■ 自律神経を整える効果

心と身体をリラックスすることで、交感神経の鎮静作用を促します。これにより、副交感神経が優位になるため、入眠を質を高めたり、内臓機能の働きを高めたりします。また、アロマや入浴剤により、副交感神経が刺激されるので、入浴の際の使用するのも良いでしょう。

最新研究では、糖尿病の血糖コントロールに効果が!!

入浴頻度が高い糖尿病患者は、血糖コントロールの指標であるHbA1cが良好である!! このような研究報告があります。これは、国立国際医療研究センター国府台病院糖尿病・内分泌代謝内科の勝山修行氏らの研究によるものです。HbA1c以外にも、BMI・拡張期血圧も入浴頻度が高い方が良好という結果が出ています。

このような結果になった考察として、入浴頻度の高い方は、身体活動量が多い可能性があると言われます。また、体温上昇・血管拡張による血流改善・血管内皮機能の向上・一酸化窒素(NO)産生の増加・インスリン感受性の亢進などが考えられる可能性だとしています。

つまり、生活習慣病の改善策の1つとして、入浴という手段はオススメ。

※ 冬場は、ヒートショックの原因にもなるので、浴室・脱衣所などは十分に温かくする必要があります。

まとめ

糖尿病・高血圧・脳梗塞などの生活習慣病には、入浴がおすすめ。特に、39~41℃の温度で、週5回以上が効果が高いとされます。

しかし、注意点もあります。

それは、42℃以上のお湯での入浴です。熱ければ良いという訳ではなく、適切な温度が大切です。42℃を超えるお湯に浸かると、交感神経が刺激され、血圧が上昇してしまいます。求めている効果とは、逆になるので入浴温度は、知っておきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Cardiology Research」6月発行号に掲載

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