
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
便秘になりやすいのは、女性に多いですが加齢と共に男女比がなくなっていくのも特徴です。
そして、加齢と共に血管が硬くなりやすいため、高血圧のリスクも高まります。
排便時のいきみは、実は身体に大きな負担がかかっていることを知っているでしょうか。
排便の際の強いいきみは、血圧を急上昇させます。
この急上昇により、血管の弾力が無くなっていると何が起こるかというと脳血管障害・心疾患などが生じる可能性があります。
セント・ヴィンセント病院(オーストラリア)の臨床データアナリストであるTenghao Zheng氏らによるこの研究では、便秘により心筋梗塞・脳卒中のリスクを高める可能性のあることが明らかになっています。
たかが便秘と認識している方は、注意しておきたい所でしょう。
この研究では、便秘である方は正常な排便の方と比べると、主要心血管イベント(MACE)の発生リスクは、2倍以上高い事が判っています。
重要な事なので、もう一度言うと・・・
便秘の方は、心血管障害のリスクが2倍以上!!
では、まず便秘を改善する事が大切な事が分かるかと思います。
しかし、人によっては腸内環境を整える必要があるので、時間がかかることも・・・・。
そのため、まずは血圧を上げない注意点を知っていきましょう。
まずは、冬場の寒暖差ですね。
風呂場やトイレは常に暖めている事はないでしょう。
基本的には、寒いと身体を冷やさないようにするために血管が収縮するので血圧が上昇しやすいので、これを予防するといいでしょう。
排便時に特に注意が必要なのが、この寒い時にいきむと血圧がより一層高くなってしまう事です。
反対に、血圧下降により転倒にも注意しよう。
実は、強くいきんだ際と便器から立ち上がる際には、その刺激で血管迷走神経反射が起こり起立性低血圧が起こることも・・・。
この血管迷走神経反射とは、普段は痛みや緊張が原因で起こる症状です。例えば、予防注射や採血で起こる事があるので、人によってはベッドで寝ながらでないといけない方もいるでしょう。
簡単な対策としては、3点あり!!
■ トイレを暖めておく。
■ 排便時は、腹圧を高めるために前屈みに。
■ 排便時に無理にいきまない。
この中でも、排便時をなるべくいきまないようにするには、便の状態を良くする必要があります。
これには、食事の内容を見直す必要が出てきます。
つまり、食物繊維である果物・野菜などを増やすと良いでしょう。
食物繊維には、水溶性・不溶性の食物繊維があります。
水溶性食物繊維は、便を柔らかくすることで腸内環境を整えます。
リンゴ・わかめ・キウイ・大根などに含まれ、腸内の善玉菌の餌となります。また、糖質の吸収を穏やかにし、急な血糖値の上昇を抑え。コレステロールを体外へ出す役割もあります。
不溶性食物繊維は、ンコン・玄米・たけのこ・さつまいも・きのこなどに含まれ、便のかさを増やして腸を刺激する事で排便を促します。
ここでも、気をつけたいのが食物繊維だけでなく適度な脂肪分・腸内細菌も取り入れる事です。
漢方薬でも麻子仁丸のような漢方薬は、含まれる生薬の油性で便を軟らかくするので、高齢者などにお勧めです。
まとめ
ウンチが溜まるという事は、毒素を溜めているために高血圧などだけでなく、免疫力・皮膚の状態など全身にも影響します。
そのため、便秘である方は早めに腸内環境を整えることが必要でしょう。
大きな病気になる前に腸内環境を正常化していきましょう。
以上、参考になれば幸いです。
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参考文献:「American Journal of Physiology-Heart and Circulatory Physiology」に9月24日掲載