はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、身近な生薬についてです。今回は、ヨモギについて話したいと思います。
ヨモギは、艾葉とも呼ばれており、様々な用途で使うことが出来る植物です。
一番身近なのは、ヨモギ餅や団子ではないでしょうか?一度は、食べたことがあるのと思います。
それでは、そのヨモギには、どんな役割があるのでしょうか??
よもぎ(艾葉)
東洋医学では、身体ををあたためて、寒さを散らす生薬分類されています。
特に下腹部を温める作用に優れ、女性の月経、妊娠、出産などにとても役立つ生薬であり、また止血作用もあるので、田七とよく使われます。
その香りは、気をめぐらせ気持ちをリラックスさせてくれます。
ヨモギの使い道① 漢方薬
漢方薬では生薬で、艾葉と呼ばれ使われております。
艾葉が使われている漢方薬で代表的なのが【芎帰膠艾湯】
私の経験上では、主に不正出血で使用します。または、内臓で出血が起きている場合です。
この構成生薬は、阿膠・艾葉・四物湯で作られています。
四物湯は、補血剤の基本であり、血液を補う作用があります。そこに止血作用・温めてくれる艾葉や阿膠が構成されていますので、出血が止まらない場合には、第一選択できる漢方薬です。
これに、田七末を加えると止血効果はより高まるでしょう。
ヨモギの使い道② 風呂
昔から薬用・お菓子・料理にも使用されています。少し雑談になりますが、ヨモギはその香りの強さから昔から邪気を払う作用があるとされております。
ひな祭りなどで、ヨモギを使ったお菓子を食べることは、邪気を払い無病息災を願うには、おすすめです。
そのヨモギの知られていない使い道がお風呂です。
ヨモギには、血行促進作用があります。
お風呂に入れると血流が良くなり、冷え症や肩 こり、腰痛や関節痛などの緩和が期待できるのです。
作り方も簡単。
ヨモギの葉を乾燥させたものをティーバッグや布の袋に入れ、浴槽に入れてお湯をはるだけです。
また、生のヨモギを使う場合は、細かく刻んだ葉を鍋に入れて沸騰させ、煮汁をお風呂のお湯に加えます。
ヨモギの爽やかな香り成分は、邪気を払うだけで無く、交感神経を落ち着かせ、リラックスさせる働きがあります。自律神経が乱れて、寝付きが悪い方にはお勧めです。
ヨモギの使い道③ お灸
ヨモギの葉っぱの裏についている白い毛のようなものです。繊毛と呼ばれ、これを集めた物がモグサになります。
昔から民間療法としても使用され、現代社会でも使用されてきています。
素人には、難しく思えるかもしれませんが、簡単に扱える方法もあるので、そちらを紹介しておきます。
用意する物は、野菜です。出来れば、人参や大根などのスライスし易いものが良いでしょう。
スライスした上にモグサを乗っければ完成です。これに、火をつけて痛みや冷えを感じる所に乗せましょう。熱くなってきたら、肌から放せば火傷の心配もありません。これを、数回繰り返したり、他の部位で使用しましょう。
灸法の1つで、隔物灸という方法です。
他にも、にんにく・ぬらした新聞紙など色々な方法があります。注意すべき点は、火傷をしない程度・使用した後は必ず消化することです。火事の原因になるので、注意してください。
まとめ
今回は、ヨモギについてでした。和製ハーブとも呼ばれ、使用方法は多かったですね。もし、興味があれば、試してもらえたら嬉しいです。
以上、参考になれば幸いです。