はーい。こんにちわー。
元気堂です。
3月は、まだ寒い季節ですが春を感じ始める頃でもありますね。
そのため、植物も新芽が出てくるので、それにより旬な食材もちらほらと出てきます。
その1つに、エスニック料理でよく使われるパクチーがあります。
エスニック料理のブームもあり、人気を集めているセリ科の香味野菜です。
セリ科と言えば、漢方薬でも多くの生薬が存在したり、春の七草にも含まれる植物ですね。
そのパクチーの旬が今!!
3月から6月までがおいしい時期といわれています。葉だけでなく、茎も一緒にサラダにしたり、炒めたりするのがおすすめです。
パクチーには、抗酸化作用があるビタミンC・貧血予防に役立つ鉄分がたっぷり含まれています。
つまり、女性にとってはオススメでしょう。
生理により、血液を失いやすいので鉄分が多い上に、美容に欠かせないビタミンCは嬉しい栄養ですね。
コラーゲンがつくられる際に必要なビタミンCは、美肌にするだけではなく、シミの原因となる紫外線によるメラニン色素の生成を抑える働きもあります。
また、ビタミンCだけでなく抗酸化作用のあるβ-カロテンも豊富!!
実は、小松菜などと同じ緑黄色野菜に分類されています。抗酸化作用があり、動脈硬化・癌・免疫機能の低下などの原因となる活性酸素を取り除いたり、働きを抑えたりしてくれます。
その他にも、食物繊維による腸内環境を整えたり、カリウムによる高血圧・浮腫予防や骨を作るカルシウムも含まれます。
つまり、パクチーは身体には良い作用がいっぱいという事が分かりますね。
パクチーは、もともと薬だった!?
このパクチーは、日本においては一般に「コエンドロ」と呼ばれていました。
英語名は「コリアンダー」です。
実は、パクチーの果実がコリアンダーの正体だったのです。
開花は、だいたい4〜7月に小さな白い花を複散形花序状に咲かせ、その後7〜9月に結実します。つまり、旬なスパイスとなります。
雑学としても、古代エジプトでも薬用として使われてきました。医学の父ヒポクラテスは、『誓い』において「胸焼けを防止し催眠薬にもなる」と記載さています。
身体に良いスパイスと言うことは、昔から知られていたのです。
■ パクチーの生薬名:胡荽子(こずいし)
生薬という事は、薬性があります。
辛・酸・平・帰経は肺経・胃経・大腸経。
効能は、健胃消積・理気止痛・透疹解毒・収澁固腸作用があります。
言い換えると、消化を促進する事で、肉や脂肪類などによる胃もたれ・腹部膨満感を改善してくれます。
胡荽子は、体を温めたり胃腸を活発にし、整えたりする効果に期待されています。食欲がない時や、胃が弱まったときの消化不良の改善のほか、胃もたれにも効果的です。
消化を促進する事で、肉や脂肪類などによる胃もたれ・腹部膨満感を改善してくれます。また、気を巡らせ止痛作用があり、湿疹・痒みなどの熱を散らして解毒を促します。収斂作用もあるので、下痢止めにも良いでしょう。
まとめ
旬であるパクチーは、美容・鉄やカルシウムなどのミネラルも豊富な食材。
春は紫外線も段々と強くなるので、いっそうオススメですね。
また、少し加えるだけで簡単な薬膳料理にもなります。
しかし、臭い・味が苦手な方も多いでしょう。
そんな時には、漢方薬では別の生薬などでもアプローチが可能です。
自分に合う手段を探してみましょう。
以上、参考になれば幸いです。