はーい。こんにちわー。
元気堂です。
最近では、加齢と共に人だけでなく、ペットも腎不全や腎機能の低下を伴う事が多く感じます。特に、猫ちゃんは
腎機能が落ちやすいので、早めから対処してあげる事が大切です。また、ペット漢方薬の悩みと言えば、どうやって与えれば良いの??
このような疑問を抱えている方が多く感じます。その際は、以下の動画を参考にして頂ければ幸いです。私的なイメージでは、ワンちゃんならご飯に混ぜ、猫ちゃんならカプセルやスポイトの傾向が強いです。
【ペット漢方薬】動画で見るペットに漢方薬の飲ませる方法!! – YouTube
今回は、猫ちゃんの腎臓病において、どのような漢方薬で、どのくらい効果があるのかを紹介していきましょう。
どんな漢方薬がおすすめ?? 腎臓を元気にする漢方薬とは??
そもそも、猫が犬よりも腎機能の低下をするのかは、まだ分かっていないようです。ただ、これに対して東洋医学である漢方薬で予防法できると考えます。
基本的に、高齢になると腎機能の低下が始まり、慢性の腎不全になります。人間でもそうですが、加齢による機能低下は当たり前の事なのです。しかし、大事なペットが苦しむのは見たくないと思います。
そんな時に、ひとつの手段として東洋医学を試して頂くのがいいかと思います。
■ 加齢による腎機能の低下
これには、六味地黄丸、左帰丸、右帰丸などの補腎薬を中心に処方を考えていくのがベストだと思います。
補腎薬?? 耳慣れない言葉だと思います。これには、腎臓を補充する薬という意味だけでなく、老化防止を防ぐ作用があります。そのため、人の場合でも膀胱炎・腰痛・白髪・抜け毛・婦人病といった老化からでる病に使用する漢方薬です。
■ 腎機能の低下から貧血が現れる場合
そんな時には、先ほどの補腎薬に加えていくのが、補血薬です。
これには、四物湯・十全大補湯・八珍湯などがおすすめです。補血薬は、血液を作る力だけでなく、皮膚を潤す力もあり、固くなった腎臓にも作用していきます。
■ 尿の出が悪いなどの排尿障害がある場合
これには、水の代謝を良くする漢方薬である五苓散・猪苓湯・竜胆瀉肝湯などの利水薬も加えてみるといいでしょう。
各々の体質に合わせて、漢方薬を選ぶのが良いでしょう。ですが、基本は補腎薬であるものをおすすめします。
補腎薬を使用した実例。
今回のこの子は、1ヶ月での反応が良かった例です。経験上、3ヶ月は最低でも様子見ると良いでしょう。体質や体力によって、効果の早さは変わります。しかし、補腎薬というのは、腎機能の改善に試す価値は十分にあると考えます。
他にも、違う例を見たい場合は、私たちのウェブサイトのペット漢方に記載をしております。
今回、使用した漢方薬を紹介!!
■ 六味地黄丸 / 牛黄 / 田七末 / 熊胆 / 霊芝
六味地黄丸は、さきほど紹介した補腎薬の基本となる漢方薬です。これに、牛黄・熊胆・田七を加える事で、腎臓だけで無く肝臓も元気にする事で、解毒作用を高めます。
人や動物は、基本的に腎臓と肝臓で排泄・代謝を行う事で、身体に入った毒素を無害化したり体外へ排泄するためです。そこに、補気薬である霊芝も加わる事で、滋養強壮を全体的に高めるような処方となります。
あくまで、この処方は治療を目的としています。そのため、病気になる前の予防薬としては六味地黄丸だけでも良いでしょう。
まとめ
治療になる前に、予防が大切です。膀胱炎や皮膚炎などなりやすい子は、身体が弱っているサインを早めに出してくれています。内臓疾患になる前に、体質改善をすることで予防していく事が1番でしょう。
六味地黄丸は、成長が遅い子の成長促進・老化防止にも使えるので、予防薬としても使いやすい漢方薬です。
興味があれば試してみるといいでしょう。
以上、参考になれば幸いです。