【ペット漢方】 尿失禁の症例・傾向を知ろう!!どんな漢方薬がオススメか!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

尿漏れで、1番多いのが加齢で起こる事が多いでしょう。
確かに、年齢を重ねると、若いときよりも漏れやすくなります。

しかし、年齢に関係なく起こる場合は、蓄尿する力・放尿する力の低下も考えられますね。

まず第一として、加齢による原因として東洋医学では、【腎虚】が疑えるでしょう。
この原因が対象となるのは、高齢者または未成熟で若い場合となります。

機能が未成熟か、衰退しているかが問題となりますね。

次に、【気虚】という元気不足です。
この気の作用の1つに、固摂作用が重要でしょう。

固摂作用は、漏れ出ないようにする力を言います。
例えば、発汗などの過多な発汗・尿失禁・血管から水分が漏れ出ることで生じる浮腫などの漏出する減少を抑えます。

基本的には、気は栄養作用・気化作用があり、腎を間接的にも補うので大切な役割とも言えます。

尿漏れ対策には、固摂作用を整えるオススメ漢方薬3選!!

■ 補中益気湯

脾気虚の固摂作用を補うには、補中益気湯や黄耆建中湯が良く使われます。
個人的なイメージでは、補中益気湯の方が良く処方されるイメージです。

補中益気湯は、脾胃だけでなく肺気虚の際にも応用されます。
この肺も水分代謝へと影響をもたらすので、元気である事が望ましい。この理由から補中益気湯の方が使いやすいと考えています。

特に、黄耆が良い生薬です。

黄耆とは、マメ科の植物であり、根を乾燥したもの。元気を補う力に優れ、免疫力の増強や皮膚の湿疹の治療の効果があります。他の生薬とも相性が良く。黄耆と人参で補気作用(元気を補充)。黄耆と白朮で浮腫を取り除く作用。

黄耆と防風で皮膚の無駄な水を流し、汗を調節する作用。黄耆と当帰で化膿症などの排毒作用。などの様々な作用を高めます。

■ 桂枝加竜骨牡蠣湯

精神的な高ぶり・興奮などによる尿漏れ・おねしょなどに良く使われます。
小さい子供の夜尿症のファーストチョイスでもありますね。

気がしっかりしていれば、耐えれるストレスも。気虚では、耐えられない・・・・。
こんな時にこそ桂枝加竜骨牡蠣湯。

ペットでも神経質な性格であれば、この桂枝加竜骨牡蠣湯もオススメでしょう。
虚弱体質で、神経質もあれば補中益気湯と合わせて服用するのも良いでしょう。

■ 桑蝶蛸散 (補腎薬+桑蝶蛸)

日本にはない処方ですが、補腎作用のある六味地黄丸・左帰丸・右帰丸などに桑蝶蛸を足すと似た処方になります。
これにより、腎虚による症状全般に効果があるだけでなく、桑蝶蛸による遺精・早漏・尿漏れ・頻尿など漏れ出てしまう症状に効果を示します。

基本としては、補腎薬でも固摂作用を整える事ができますが、桑蝶蛸を加えた方がより効果を発揮します。

まとめ

今回は、尿漏れについて触れていきました。
最後に以前にまとめたペット漢方薬の症例を一つあげました。

高齢になると腎虚が多いので、似た症状の時は試してもらえたら嬉しいです。

以上、参考になれば幸いです。

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