秋は、風邪が流行しやすい季節。気管支炎~肺炎などの呼吸器疾患に注意しよう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

秋・冬にかけていくのは、ウイルス感染症だけではありません。
マイコプラズマ肺炎という名前は、ご存じでしょうか??
集団生活をしている学生など若い世代にかかりやすい病気です。

一年中、その感染の可能性を秘めていますが、冬にやや多くなる傾向があります。
風邪症状を現れて、多くの方が肺炎にいたる前に完治しますが、重症化した場合は肺炎を起こしてしまいます。

確率は低くとも、コロナウイルスと同じく重症化の可能性はゼロでない病気の1つとなります。

マイコプラズマって、どんな病気??

細菌感染による呼吸器感染症です。ウイルスとの違いは、人がいなくても栄養があれば生存できる点でしょう。ウイルスは、人に感染し生存しています。

細菌の中でも特徴的なのが、細胞壁という壁を持たない事です。そのため、細胞壁を介した抗生剤(ペニシリン・セイフェム系など)の抗生剤は効果がありません。他の抗生剤が使用されます。

この細菌は、人か人へ感染するので飛沫感染という経路となります。また、感染からの潜伏期間が人によりまばらのため、いつ感染したか分からない事が多い感染症となります。

症状は、一般的な風邪症状のために、様子見ることが多く遅れて発見される事が多いでしょう。そのため、早期発見が大切です。医療機関では、検査できるので怪しいと思ったら病院へかかりましょう。

一番の予防法は、マスクやうがいを徹底する事でしょう。コロナ禍の生活を継続することが、他の病気に対しての予防法となります。

漢方薬なら、何をお勧めするの??

 麻杏甘石湯・麻黄湯・清肺排毒湯・葛根湯・麻黄附子細辛湯などの麻黄剤。

このような漢方薬は、身体に入り込んだ病邪を身体の外に追い出す作用があります。そのため、インフルエンザのような病気にも良く麻黄湯がチョイスされます。

また、コロナの蔓延で有名な処方となった清肺排毒湯も、考えとしては同じです。ただ、麻黄湯よりも内部に入り込んだ場合にも効果があるように、生薬構成がされています。

もし、常備薬でもっておくなら、やっぱり葛根湯が良いでしょう。使いやすい生薬構成ですし、葛根湯は、肩こり・首が凝りからの頭痛・冷えなどにも風邪だけで無く使用できます。

個人的に、オススメなのが麻杏甘石湯!!

夜間の咳発作・咳が酷くて嘔吐・・・。
このような咳が酷い幼児~大人にかけて、この麻杏甘石湯が意外とオススメです。

生薬は非常に単純で4つで構成されています。

■ 石膏

石膏は、鉱物でありデッサンなどで使う道具でもあります。
主成分は含水硫酸カルシウムで、熱を下げたり、口渇・イライラ・ほてりを抑えるなど熱を抑制してくれます。

■ 杏仁

これも身近な生薬で杏仁豆腐で使われている杏の種の中にある仁という部分を使います。
有効成分は、アミグダリンで身体に対して陰を補う(潤いを与える)効果があります。そのため、乾いた咳・喉にこびりつく痰の改善に用いられます。

■ 麻黄

麻黄は、風邪薬の代表的な生薬で、葛根湯にも使われています。
主成分はエフェドリンで神経興奮作用・気管支拡張作用・抗炎症作用・発汗作用などがあり、喉が腫れて高熱が出る・呼吸しにくい際にも使われます。

■ 甘草

多くの漢方で使われる生薬を調和したり、清熱作用を有します。
主な有効成分は、グリチルリチンで、ステロイド様作用・抗炎症作用などがあるといわれています。

基本的には、この麻杏甘石湯は体力がある程度ある方や小児に使われます。
注意点は、麻黄は昇圧作用があるので、高血圧傾向は気をつけましょう。

まとめ

一番は、予防医学である未病を保つ事です。そのため、コロナ禍で培った予防を継続しましょう。
また、冬の風邪に多いのが、風邪の終わりかけの症状が取れない事です。空咳・痰が絡む咳などです。

この場合は、発熱・咽頭炎などによりノドの粘膜が低下している可能性が高いです。そのような場合には、風邪薬といっても粘膜を潤すような麦門冬湯を使用すると良いでしょう。

もし、それでも症状が取れない場合は、相談してもらえたら嬉しいです。

以上、参考になれば幸いです。

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