クーラー病対策に、おすすめ漢方薬:五積散・当帰芍薬散について知っていこう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

日本の夏は暑すぎる・・・。
今年は、3月の時点から暖かくなり始めて、現在は猛暑に至ります。

そんな時に注意すべきが、暑さだけじゃなくて【冷え・寒さ】となります。

この暑さじゃ、クーラーをかけないと死んでしまう・・・。
そのため、クーラー病が当たり前にもなってきています。

では、クーラー病とはどのようなものなのかも頭に入れてきましょう。

■ クーラー病について知っていこう。

クーラー病とは、急激な気温差によって自律神経が乱れるために状態異常が引き起こされる事です。

本来、人は陰陽のバランスを自分自身の力で取っています。
これは、現代では恒常性(ホメオスタシ)と呼ばれています。自律神経と同じく、無意識下で身体の健康を一定に保つ作用のことを言います。

しかし、外部刺激により、それが崩されてしまうのです。その刺激には、風邪や寒暖差・気圧差など様々な原因があります。そのため、実際にはクーラーだけがクーラー病の原因ではありません。

例えば、夏になると、キンキンに冷えたビールやジュース・かき氷やアイスなどよく冷えた飲食物が多くなります。また、服装も身軽になり、足下から冷える事もあるでしょう。

無意識に、これらを繰り返すことで、心臓から流れる血液が全身を巡り、その節々で冷えてから折り返す事となります。暖かった血液も冷えて心臓へ帰る際に、子宮・胃腸・首肩などを経由していきます。

それにより、筋肉は固くなり、首肩こりを起こし、酷い場合は頭痛まで起こします。

血管が冷えれば、冬のように血圧も高くなり易く、血流も落ちます。そして、内臓や身体の機能は落ちるため、疲労感や胃腸病なども起こします。身体が冷えると言うことは、新陳代謝も落ちるので、体重も増えやすくなります。

また、冷えによる胃腸機能の低下で、食欲不振や夏バテを引き起こすことも・・・。

こう見ると、どれかに当てはまっている方は、いるのではないでしょうか??
ここで心辺りがある方に一言お伝えしましょう。

■ 身体を無理に冷やさない対処法。

① 旬の物を食べよう!

最近は、温室などで旬な物が分かりにくいですが、夏のトマトやキュウリは水分が豊富であり、身体を冷やしてくれます。旬に出来るものが、健康を促すのは自然の摂理かもしれませんね。

② 適度な運動をしよう!

汗をかき、新陳代謝を上げることで、冷えすぎに強い身体作りを。また、発汗作用で熱も下げてくれます。

③ 体調に合わせた生活を。

意外と、この当たり前が難しいでしょう。疲れていても、仕事をしたり、子育てなど動かなければないらない場合があります。そうすると、他でどんなに予防しても難しい・・・・。

そして、最後に漢方薬(五積散・当帰芍薬散)を試してみよう!!

■ 五積散

五積散は、寒湿困脾(寒さによって、脾胃の働きが悪くなる事で、寒さ・湿の症状)に使われます。
寒さ・食事・気・血・痰(湿)の5つの原因が、積もりに積もることで身体の流れを悪くする症状を改善するために作られた漢方薬です。

つまり、この5つの原因を取り払う漢方薬となります。

一般的な効能・効果としては、手足が冷えて、身体が重怠い方の腰痛・関節痛に使われます。
最近では、梅雨時期の冷房病に使われています。その他にも、胃腸炎・月経痛・頭痛・更年期障害・風邪などにも使われるので、汎用性の広いのが特徴的ですね。

生薬構成としても、消化管・全身の血液循環を促進する桂皮・乾姜や全身の血液循環を促進して四肢の冷えによる痛みを取り除く麻黄・白芷・当帰・川芎が配合されます。

また、女性に取っては重宝される当帰・川芎・芍薬は、生理などで失いがちな血を補充し、その巡りも良くする活血作用も含みます。

芍薬・甘草といった筋肉の痙攣・痛みを抑える生薬も入っているため、筋肉の張りの改善にも良いでしょう。

半夏・陳皮・厚朴・枳穀・桔梗・香附子などは理気化湿つまりストレスを流し、脾胃が嫌う湿を取り払います。
脾胃の健康は、気を消化・吸収するためにも大切となります。

以上の事から、冷え・精神的なストレス・女性に当てはまる腰痛には、オススメとなります。

■ 当帰芍薬散

当帰芍薬散は、脾胃の働きが弱く、食欲がない。その脾胃の水を代謝する機能の低下が進み、体内に水が溜まり、冷え症になり、その上に貧血気味というような方に適した処方です。

補血・活血作用のある当帰・川芎・芍薬に、利水作用がある茯苓・白朮・沢瀉で構成されています。
これらの作用により、精神安定にも応用されます。
また、当帰芍薬散は安胎薬とも知られ、その補血作用は胎児の栄養にも大きく影響していきます。葉酸などの栄養素も含まれており、当帰芍薬散は妊娠時には、特に重要でしょう。

まとめ

夏でも身体が冷えている方は、多くなっています。
最近は、とにかく夏の始まり~残暑が長い!!

これにより、体内の陰陽のバランスが崩れやすいので、体質によって各々の症状が出やすくなっています。

今回は、真夏に起こりやすい寒暖差であるクーラー病の対策でした。
上手く対処法を取り入れて、健康を維持していきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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