
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
風邪の引き始めの1つのサインとして、鼻水がでてきますね。
そんな鼻水に対して、東洋医学では原因が変わってきます。そのため、風邪の原因の見極めにも非常に大切な要因にもなります。
鼻水というのは、鼻粘膜にある杯細胞(はいさいぼう)と鼻腺(びせん)がつくる粘液であり・健康なときには鼻粘膜の覆って、乾燥しないように保っています。
しかし、風邪・アレルギー症状が起こると、多量の粘液をつくり出すために、鼻水の量が増えます。
そんな時に、鼻水の状態に注目して状態を知っていきましょう。
鼻水の状態で、原因を探ろう!!
■ 透明でサラサラの鼻水鼻水
透明な鼻水は、風邪の初期症状・アレルギー性鼻炎の場合に多くみられます。
花粉症の時に多いのが、この鼻水の状態ですね。
この時に良く使用されるのが、小青竜湯!!
東洋医学では、寒邪によりサラサラの鼻水が生じている可能性が高く、小青竜湯のような身体を温めつつアレルギー症状を改善します。
■ 黄色・緑色で粘り気のある鼻水
このような鼻水は、熱邪により生じている可能性があり、上記で紹介した小青竜湯とは真逆な症状とも言えますね。
病院では、副鼻腔炎の可能性・ウイルスや細菌などの異物により白血球との炎症(闘い)が起きていると考えられます。
この闘いの残骸として、鼻水が黄色くなっています。
この際には、荊防敗毒散・荊芥連翹湯などの清熱解毒作用がある漢方薬がオススメです。
※ 他にも様々な鼻症状がありますが、今回は寒熱の症状の簡単な見極め方の紹介となります。
このような鼻水で1番注意したいのが、中耳炎です。
なぜなら、鼻を噛むときに、耳が詰まるのも関係しています。実は、鼻の奥には、中耳とつなぐ耳管というトンネルがあります。そこに、風邪の菌などが悪さしたり、鼻の噛むことでの圧力が鼓膜にかかり、炎症を起こします。
良く子供が、耳が痛い・・・。そのように言うのは、鼻を噛むのが下手なのもあり、良く鼻を吸ってしまいます。そうなると、出すべき膿が溜まってしまうからですね。
鼻水の状態に限らず、正しい鼻のかみ方を知ろう。
まず、量がそれほど多くなければ、鼻の入り口をティッシュやガーゼで優しく拭うくらいでいいでしょう。
鼻水の量が多い時は、口から息を吸い、ゆっくり片側ずつ鼻をかみます。
あくまで、ゆっくり!!ここが重要です。
力任せにかむと、鼻の粘膜・鼓膜を傷つける可能性があるので注意しましょう。
鼻水と併発しやすいのが、鼻づまり!!
■ 上気道感染症による鼻づまり
鼻づまりが起こる原因の一つに、風邪・インフルエンザなどのウイルス感染があります。
これは、風邪などの異物を追い出せば、比較的に早く改善します。
■ アレルギー性鼻炎による鼻づまり
アレルギー性鼻炎つまり鼻水を生じるアレルゲンが原因で生じます。
有名な所で言えば、スギ花粉やハウスダストなどでしょう。人によっては、年間を通して生じるので体質改善などを考慮に入れる必要もありますね。
■ 副鼻腔炎・構造的問題による鼻づまり
鼻と狭い通路を通じてつながる副鼻腔は、額や頬などの内側に存在しています。
この付近まで炎症が起こることことで副鼻腔炎へと発展します。
副鼻腔炎の原因には、鼻水が溜まり鼻粘膜の腫れで通りが悪くなるだけでなく、ポリープ状の出来物などでも生じますね。
そして、鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)のように、構造的な鼻腔の狭さも原因に・・・。
鼻中隔弯曲症は、鼻の左右を分けている壁(鼻中隔)が曲がり、片側の鼻の通りが悪くなる状態です。
鼻づまりに対するセルフケアとは!?
鼻づまりは、睡眠の質を下げるだけでなく、日常による呼吸や会話にも支障をきたします。
そのため、少しでも楽にするセルフケアを知っておく方が良いでしょう。
鼻づまりの緩和として、保湿・血行促進を促進しよう!!
鼻づまりは、鼻水が多量に生産されるのが原因なので、ワセリン・蒸しタオルなどで保湿を促すことで鼻粘膜を潤すと良いとされます。
その上で、蒸しタオルなどで鼻粘膜の血行が促進されると尚良し!!
寒い時期に温かい建物に入ったとき・お風呂で身体が温まったときにも通りが良くなった経験はないでしょうか!?
イメージは、そのような感じですね。
他にも、室内を適度な湿度(40〜60%)に維持することで、鼻粘膜の乾燥を防いだり、小まめな換気でアレルゲンを減らす事も重要です。
自分自身の原因を知ると、より効率よくセルフケアが出来るかと思います。
他にも、鼻づまりによる頭痛がある時は、小鼻の横のくぼみにある迎香(げいこう)というツボを押すのも良いでしょう。
また、鍼灸師としての経験上、首肩を軽くすると、眼や鼻の通りが良くなるので、そこを解すようにするのも1つの手です。
これらの血流を促すことで、鼻粘膜の腫れが和らぎ、鼻づまりの緩和も期待できます。
まとめ
鼻水や鼻づまりの悩みは、いつでも起きる可能性があるので知識だけもあると対処しやすいかと思います。
今回は、自宅でも出来るケア・予防方法なので試してみると良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。