はーい。こんにちわー。
元気堂です。
9月は残暑・寒暖差・台風などの気圧差に乾燥も加わっていきます。
すると、身体には目に見えないダメージが蓄積する事でしょう。こうなると、人により様々な症状が生じますが、特に呼吸器系の症状が出てきます。
また、体力・免疫などの低下により、風邪も引きやすく・・・。
そして、その症状が酷い場合には、クループと診断されることも・・・。
実際に、子育て世代・孫がいる世代は、自分達のお子さんがクループと診断された事は無いでしょうか??
クループ??? 経験をした事がないと、病気について、知っている人は少ないかもしれません。
名前は、クレープみたいで雰囲気が可愛いですが、実際は診断された子を見ると、咳発作が酷く辛い症状とも言えます。
では、クループという病気とは??
急性声門下喉頭炎のことを、クループと言います。
つまり、風邪から起こる喉の急性炎症です。
免疫力の低い小さなお子さんに多く、3か月~3歳ぐらいの年齢に多い感染症の一つです。
風邪症状から始まるので、鼻水・咳・発熱などから始まり、ケンケンという犬が吠えるような咳が出るのが特徴となります。
子供というのは、ノドの違和感があると無理に咳を促す事もあるため、より炎症傾向にもなるため、早めに対処してあげる事が重要です。
症状が重くなると、喘息のように気管を塞いでしまい呼吸困難になる恐れも・・・。
クループは、声門下の喉頭が炎症しますが、原因となるのはウイルスが多いため、冬に多い病気です。
しかし、1年を通して見られる疾患であるので油断はしない方が良いでしょう。
風邪初期からの延長戦で起こる上に、これからは乾燥し寒くなる一方であり、この病気が増える季節となります。
また、インフルエンザが原因となる事が多く、これからの秋冬は1年の中でもインフルエンザウイルスが流行するので日頃にケアが大切となります。
コロナ禍で得た経験として、手洗い・マスク・うがいといった公衆衛生はしっかり行うと良いでしょう。
コロナ禍では、インフルエンザウイルスはほとんど流行はしなかったので、その経験を活かす方が良いかと思います。
ウイルスの特徴として、飛沫感染が多く、咳により飛散しやすいので、マスクはなるべくしておくと良いかもしれませんね。
その他にも、おもちゃ・タオルなどがウイルスに汚染していると、これらを共有することでウイルスに感染する恐れがあります。兄弟や姉妹がいる方は、かかりやすくなります。
気管支炎・喘息などになりやすい方は、クループになる前の予防が重要!!
基本的に、これらの症状になりやすい方は、解毒体質に分類されます。また、虚弱体質の場合は、症状を繰り返しやすい傾向があります。
そんな場合には、体質改善を試みるのも良いでしょう。漢方薬でよく使われる物を少し紹介しておきましょう。
■ 柴胡桂枝乾姜湯
喘息のようなヒューヒューした呼吸し易かったり、アトピー持ちの解毒体質の改善に用いられます。一貫堂医学では、幼少期から使われている漢方薬です。
■ 麦門冬湯
痰が絡んだ咳をしやすい場合に、特に使用されます。喉の粘膜が少なくなっている事で通りが悪くなり、ちょっとの刺激でも咳がでます。粘膜が減っていることで、痰の切れが悪い場合または、空咳の両方に用いられる漢方薬です。
個人的は、柴胡桂枝乾姜湯 合 麦門冬湯 は非常に相性が良いイメージがあり、両方使う事が多いでしょう。
■ 補中益気湯・黄耆建中湯
虚弱体質気味のお子さんに用いる漢方薬です。元気が無い子・風邪にかかりやすい子に使用されます。黄耆は肺の機能を高める作用もあるので、おすすめです。
また、ヤル気が出ない・引きこもりがち・おねしょなどの症状にも頻繁に使われています。
クループが起きた時の対処法は??
クループが起きる時間は、夜間に多く、日中には症状があまりない・・・。
このような特徴があります。そのため、かかりつけ医へ罹りたくてもかかれない。そんな状況に陥ります。
そのため、少しでも症状を軽くする方法は知っておいて損はないでしょう。
■ 出来るだけの加湿
例えば、加湿器・洗濯物・ぬれタオルでも良いでしょう。なるべく、咽頭~気管支・肺を潤すように心がけましょう。
■ 刺激物を除外。
粘膜が弱くなっている事が多く、ちょっとした刺激でも症状が強く出てしまいます。
アレルギー持ちであれば、なるべく除外。特に、寝室が大切です。
基本的に、交感神経⇒副交感神経に切り替わるときには、気管が狭くなりすぎて喘息発作も起きやすいため、そこに刺激物があると悪化する可能性も・・・。
■ 上半身を軽く浮かせる。
寝る体勢として、頭~肩に枕があることで、呼吸が楽になります。また、その際には少し顎を挙げた姿勢にすると良いでしょう。
咳発作が強い場合は、1度座らせて背中をさすったり、軽くたたいてあげるのも有効です。
■ 水分を取れるなら、少しずつ。
まとめ
これからの季節では起こりやすいのが、クループ!!
小さなお子さんを持つ家庭では、ちょっと注意したいですね。
また、風邪自体は、保育園や幼稚園でもらってきてしまうこともあるでしょう。
その際には、早めに病院を受診して薬を貰っておきましょう。
それでも、症状が強くてどうしようもない・・・そんな時には、救急に罹ることをオススメします。
長引く場合・起こりやすい場合は、病気を起こさない身体作りが重要です。呼吸器系を鍛えるなら、水泳がいいと言われますが、運動自体が心肺機能を高めるのでオススメですね。
その中でも、水泳は加湿しホコリが舞いにくいので昔から選ばれています。
以上、参考になれば幸いです。