はーい。こんにちわー。
元気堂です。
睡眠時無呼吸症候群について、一度は聞いた事はあるかと思います。特に、男性に多いイメージがあるかもしれませんが、実はそこまで男女差がないようです。名前の通り、睡眠中に無呼吸を繰り返すもので、成人男性の約3~7%、女性の約2~5%にみられる病気と言われます。
そんな病気である方と健康な方を比較すると、緑内障になるリスクがおおよそ10倍以上も高くなることが判明しています。こうなると、睡眠時無呼吸症候群だと、どのくらい眼圧に変化があるのでしょうか。
その結果が・・・
無呼吸発作により眼圧は下がっていた!!
ちょっと、話が違うじゃないか!! じゃあ、なんで緑内障になりやすいんだ!!
このように思うことでしょう。
今回の研究において、気道が閉塞して息が吸い込めなくなるため、胸腔内の圧力が下がることで、眼圧も下がっていたと考えられています。
これにより、どうやら睡眠時無呼吸症候群の患者においては、眼圧の高さだけが緑内障の原因ではないことが判明したのです。
じゃあ、考えられる原因はなんなの?? ここが知りたい所でしょう。
低酸素状態が視神経障害を引き起こすかもしれない!!
視神経障害と緑内障に関係とは、なにか??
緑内障は、もともと何らかの原因で視神経が障害されることで生じます。その中でも、眼圧が高くなる事が原因の1つとされています。
つまり、他の原因でも緑内障になりえるのです。基本的には、気が付いたときには緑内障だったと判明する事が多いので、発見しにくい特徴を持ちます。また、失明原因の第一位とされますが、早期発見・早期治療で予防はできる疾患でもあります。
どんな症状が出てくるのかというと・・・
視野が狭くなったり、視野に欠損をもたらします。そのため、本や新聞を読んでいる時に、文字のすぐ上の文字が見えないなどを生じます。また、片目の時に見えにくい部分があるのも要注意です。両目だと片方が、見えない部分を補うため発見が遅れます。
基本的には、眼圧が高くなることで緑内障になりますが、その眼圧を高める原因が多くあります。その1つに睡眠時無呼吸症候群が関与しているので、心当たりがある方は見えにくい部分・欠損がないか確認しておくと良いでしょう。
東洋医学では、眼疾患は【肝】が関与。
基本的に、肝が眼を滋養するため、眼疾患の治療には肝を滋養することとなります。また、春は特にダメージを負いやすい季節です。
緑内障は、房水液という眼の水分が上手く流れ出ないと眼圧が高くなると言われます。この流れに関与するのも肝です。隅々まで流れが行き届くようにする役割を肝の疏泄作用と言います。
肝の働くが悪くなると、この流れも悪くなります。そのため、眼の余分な水分の排泄・眼への栄養を届ける事にも関与し、緑内障・白内障・ドライアイ・目のかすみなどに至ります。
春は、肝を滋養する季節です。この時期に眼疾患が強く出る方には、肝を滋養する生活が望ましいでしょう。難しい方には、眼を元気にする漢方薬である杞菊地黄丸を服用して様子を見てみましょう。
まとめ
無呼吸症候群は、夜中に起こる事が多いでしょう。肝胆を休ませて元気にする時間も夜中となります。23時~3時の睡眠が大切であり、ここに無呼吸発作が起こることで影響しているのかもしれません。
まずは、無呼吸症候群の治療も大切でしょう。規則正しい生活を試みるか、病院へ相談する必要もあります。
当たり前ですが、十分な睡眠・旬のものを取り入れたバランスの良い食事・適度な運動が基本です。
以上、参考になれば幸いです。