ボケたくなければ、有酸素運動をする必要があり!! 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

やはり、運動習慣がある事は、ボケ予防には良い事が判明しました。有酸素運動を習慣的に行うことで、脳の血流が良くなるといいます。

このような脳の血流改善により、脳の老化を抑えられるかもしれないと考えられているのです。この研究は、米テキサス大学サウスウエスタン医療センターのRong Zhang氏らによるものとなります。

それじゃあ、どのくらいの運動がいいのか?? ここが気になる所でしょう。

週4~5回、1回30分以上の速歩またはジョギングを行うと良い!!

その運動強度は、中強度であり息切れを感じるぐらいの強度がいいとされます。

脳の機能を維持するためには、体全体の血流量の約20%を必要としますが、加齢により血液量が低下します。これは、動脈硬化・心臓から押し出す働きも変化するためでしょう。

また、ボケてしまう理由にも、良い栄養が運ばれないし、老廃物も運び出しにくくなるからと考えられています。しかし、先ほどのように運動を取り入れることで、加齢による身体の変化を抑えられます。

以前にもBlogでも扱ったように、歩くスピードが落ちると、認知機能も落ちているといった研究報告もありました。

少し抜粋すると、脳の働きに深く関与する神経細胞は、血流不足にとても弱く、再生能力もありません。

高齢者やアルツハイマー型認知症患者では、記憶などの高次機能を司る部位への血流の低下がみられます。そのため、ここへの血管を拡張させる働きがあるアセチルコリンが重要となっています。アセチルコチンを放出する神経をアセチルコリン神経と言います。

アセチルコリン神経は、ウォーキングつまり散歩で活性化すると言われているので、歩くことが認知機能に良いとさています。今回の研究と同じように、運動と認知症の関係性について述べています。

歩くスピードの低下が、認知機能も低下させている!? 心当たりがある方は、注意が必要かも・・・。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

もう良い年齢だし・・・いまさら運動しても・・・。

このように感じてしまう方もいるでしょうが、運動に年齢は関係ないようです。

今回の研究に参加した年齢は60歳~80歳です。そのため、年齢を理由にやらないよりは、ボケないためにも始める事が良いでしょう。これまでの様々な研究からも、運動は心臓・脳にも良いことが分かって事です。

また、運動により改善するのは足腰の筋肉の向上だったり、対人とのコミュニケーションが増える事です。多くの刺激により、認知予防にもなります。

東洋医学から考える認知症とは??

■ 瘀血(血の巡り・質が悪くて、血流が落ちているような状態)

先ほどの研究結果と同じく、加齢とともに、血は流れが悪くなることが考えられます。この瘀血には、脳血管性疾患や動脈硬化・高血圧・高脂血症なども既往歴として生じている事が多いでしょう。

つまり、瘀血の改善が治療方針となります。血の巡りを改善する事で、脳に血の栄養を運ぶことで機能の改善を計ります。代表的な漢方薬と言えば、活血化瘀薬という分類です。その中でも、使いやすいのは丹心方(還元Ⅱ号方)でしょう。首肩こり・心臓機能の改善を促す漢方薬です。

■ 腎虚(老化により生じる症状・成長が未成熟など)

認知症と言えば、老化現象の1つでしょう。しかし、そんな老化のスピードは個人差があります。同い年でも、自分より全然元気だったり、高齢でも病気1つ無い方もいます。

これは、生命を維持するためのエネルギーである腎精の消耗の仕方で変化していきます。この腎精が不足した状態を腎虚と呼ばれています。東洋医学では、この腎という考えは脳と切っても切れない関係を示します。そのため、認知症やボケを予防する上でも、腎を補う方法が取られます。

特にアルツハイマー型認知症のように、脳の萎縮が原因とされる記憶障害では、補腎をして腎精を高めることが大切でしょう。

補腎薬としては、六味地黄丸・八味地黄丸などが代表的でしょう。八味地黄丸は、徳川家康も服用しています。冬至にしては長寿だったのも補腎薬を服用していたからかもしれません。

■ 気虚(元気が不足している状態)

加齢とともに低下しやすいのが、食欲です。基本的に食事から栄養を得るために、そこが低下することは脳だけでなく身体の各部位にも栄養が出てきます。

そのため、食欲にも関与する胃腸を整える必要があります。元気を補う補気薬を服用することも1つの手段でしょう。

代表的なのは、補中益気湯・人参湯などでしょう。

■ 肝気鬱結(気の巡りが悪く、ストレスが過剰な状態)

過剰なストレスは、脳の働きを乱します。自律神経の乱れも引き起こし、イライラ・抑うつなども生じてしまいます。ストレスによって、正常な判断を下せなくなってしまうのです。
認知症は、情緒や環境の変化の影響を受けやすく、良くなったり悪化を繰り返します。しかし、楽しい音楽で、社会性を向上するなど気分を変えることで、状態が良くなるという研究結果もあるのです。

そのため、気の巡りを改善する事も必要となるでしょう。新しい趣味を見つけると、認知症になりにくいと言われるのも、気分転換や好きな事をすることで、気の巡りが良くなるからと考えられます。

気の巡りや乱れを整える漢方薬では、加味逍遥散・四逆散などが代表的でしょう。

まとめ

最新の研究においても、脳血流が大切である事が判明しています。そのため、少しずつでも運動を取り入れると良いでしょう。

東洋医学では、認知症でも一人一人の症状でアプローチします。そのため、検査で脳血流が良くても他の原因で、ボケてしまっている事も・・・。

その際には、漢方薬などを試してみるのも1つの手段でしょう。

以上、参考になれば幸いです。

腎機能を維持するには、中強度の運動が良い!! 中強度の運動を知る事で、ダイエットにも効果が!? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

参考文献:「Journal of Applied Physiology」に10月4日掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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