はーい。こんにちわー。
元気堂です。
まだまだ、海外とは違い日本はコロナ禍の生活となっていますが、海外では少し興味深い研究報告があります。それは、湿度でコロナウイルスの感染・重症化が変化するようです。
確かに、秋冬などの乾燥時期には、風邪を引きやすくなったり、咽頭などが乾燥しやすく傷めやすくなります。そんな中で、室内の空気が乾燥し過ぎても、逆に湿度が高過ぎても、新型コロナウイルスの感染率・重症化および死亡リスクが増大する可能性があると報告しています。
これは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究によるもので、適切な湿度も推奨しています。それは・・・
室内の相対湿度を40~60%に維持せよ!!
この湿度を維持することで、コロナウイルスによる感染率・死亡率が低下することが明らかになりました。普通の風邪予防にも、相対湿度が防御効果をもたらすことが分かっています。
この40~60%に保つ理由には、私たち人の呼吸器系・免疫系にとって最適な湿度と言われます。これにより、季節性の風邪・ウイルスなどの感染予防にも繋がり、感染拡大の予防にもなると言われています。
そのため、会社・学校など不特定多数が集まる場所も、出来るだけこの基準を保つ事を心がける事が良いでしょう。
WHOでも、以下のような結果を得ており、推奨されています。
・ 季節性呼吸器ウイルスを原因とするインフルエンザなどの呼吸器感染症が大幅に減少。
・ 季節性呼吸器疾患が低減し、毎年数千人もの命を救うことができます。
・ 毎冬、世界中の医療従事者の負担が軽減されます。
・ 欠勤率が抑えられ、世界経済に多大な恩恵を与えます。
・ より健康的な室内環境となり、何百万人もの健康改善に貢献します。
つまり、湿度を維持する事は、感染予防となり、多くの人の命が救われて、経済的にも良いよ!! このような意味となります。
乾燥すると、風邪が流行する理由は??
その理由としては、乾燥が進む事で、空気中に浮遊するウイルスなどの病原体が存在しやすくなるからです。また、私たちの身体の免疫機能も低下してしまうので、感染リスクが高まります。
そのため、乾燥時期には最低でも湿度40%は保つ方が良いでしょう。 40~60%を保つ事で、ウイルスの伝播能力つまり拡散していく力が大幅に低下します。その上、ウイルスなど感染症に対する鼻・のどの免疫が強化される事が分かっています。
そして、コロナ禍での症例からも以下の事が判明しているのです。
コロナウイルス罹患者数・死亡者数は、1年を通して時期に関係なく、室内の相対湿度が40%より低い・60%より高いときに増加する傾向が確認されています。逆に、室内の相対湿度が40~60%を保つ場合には、感染者・死亡者ともに比較的少なかったという結果がでています。
湿度が高いほど良いって事にはならないの?? このような疑問もあるかと思います。
しかし、湿度が高いとダニやカビなどが増えたり、梅雨時期のように身体が気怠い・胃の調子が悪くなったりなど健康被害も高くなるので、40~60%が最適と言われます。
手頃な乾燥対策といえば、加湿器の導入でしょう。また、濡れタオルを部屋に置いたり、観葉植物を置くことも有効化と思います。薬局では、以下の商品を使って大変役立っています。
まとめ
マスク・消毒など感染対策は、これでバッチリだと思っている場合は、相対湿度にも注意すると良いでしょう。小児・妊婦・高齢者などの感染症に気をつけたい場合には、取り入れる事をオススメします。
風邪を引かないための行動が、重症化を防ぎます。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Journal of the Royal Society Interface」に11月16日掲載