はーい。こんにちわー。
元気堂です。
日々の健康をチェックする方法には、血圧・血糖値など検査機器を用いてするものもありますが、使う習慣がない方には少し面倒な作業となります。そんな時に使えるのは、もっと感覚的な方法となります。
前にも一度、舌の状態で判断する方法をあげましたが、今回は日々の排泄物が重要となります。
以下のリンクは、舌診についてのBlogです。興味があれば、こちらも参考にしてください。
毎朝、簡単にできる健康チェック。鏡を見たら、自分の舌を見てみよう!! – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
排泄物から身体の異変を見つけよう!!
■ 小便の異常
・ 排尿の回数
年齢を重ねると排尿の回数が多くあり、困っている方もいるでしょう。基本的には、腎気不固という症状により起こる事が多くなります。
この腎気不固とは、腎の元気が落ちる事により、固摂作用(漏れ出ないように保持したり、保つ力)が低下している状態を表します。分かりやすく考えると、水道の蛇口に当たる部分を言います。水の勢いを調節する蛇口が、経年劣化などで調節が上手くいかなくなっているイメージです。
そのため、膀胱に溜まった尿を保持できなかったり、調節する力が落ちているので、尿が漏れ出たり、残尿などを引きおこします。
このような場合には、調節する能力を高める六味地黄丸・桂枝加竜骨牡蠣湯・補中益気湯などが使われます。
・ 尿量や質
尿量が多く、透明な尿である場合は、身体の中に冷えがある可能性があります。原因としては、ただ単に外的要因で身体が冷えているか、身体を温める力(陽気)が不足しています。
この場合には、身体を温めたり、身体を滋養する事が大切です。
逆に、尿が濃くて臭いが強く少ない場合には、身体の中が熱を帯びている可能性があります。風邪・二日酔い・辛いものや油物を食べ過ぎている時に出やすくなります。普段より、尿が濃くなっている際には、水分摂取をして薄めるように努めましょう。また、尿が混濁している場合も、身体に熱を帯びているサインでもあります。
■ 大便の異常
・ 便秘
便秘の原因には、便の状態を柔らかくする事が出来ないか、蠕動運動などの腸の動きが低下している場合だったり、ストレスなどに分かれます。または、それらが混同して生じます。
辛いものなどの食べ過ぎ ⇒ 身体に熱が籠もり、便を潤す力が低下。
旅行先・仕事場など環境の変化・精神的ストレス ⇒ 身体の気の巡りが落ちるため、自律神経が乱れます。そのため、排便を促す力も低下。
慢性的な便秘(出産・月経・睡眠不足など) ⇒ 血や津液といった陰液(身体を潤す成分)の低下。
排便に時間がかかる。 ⇒ 排便をする気力の低下だったり、上記の慢性的な便秘の要因も影響。
便の初めが固く、あとは柔らかい便。 ⇒ 脾胃の機能が低下していたり、辛いものの食べ過ぎで、熱を帯びている。
・ 下痢
寒さによる下痢 ⇒ 虚弱体質や脾胃虚弱で身体を温められなかったり、冷たい物の食べ過ぎが原因。
熱による下痢 ⇒ お酒・油ものなどの食べ過ぎで、下痢でも粘り気が強いため、身体に湿熱が籠もっていることが原因。
■ 鼻水・痰・帯白などの異常
鼻水が透明でさらさら、痰が白かったり薄い、量が多い、臭いが薄いなどは、寒邪が原因。
黄色かったり膿を含む鼻水、臭いが強い、黄色い粘り気が強い痰、量が少ないなどは、熱邪が原因。
まとめ
基本的には、寒さ・熱さだけでも判断する材料にしてみてください。特に、この時期には、風熱の風邪か風寒の風邪により対処方法も変わります。
同じ風邪でも、熱が主体か、寒さが主体かで治療方法が真逆になります。日々の排泄物の状態を知っていると、異変が起きたときに対応しやすいので、セルフチェックをしていくことが大切です。
以上、参考になれば幸いです。