はーい。こんにちわー。
元気堂です。
年を明けて、やる気が出ない・・・。動きたくない・・・。このような気持ちになっている方は、年末年始の暴飲暴食により、脾胃が弱っているかもしれません。
東洋医学では、脾胃は消化・吸収だけでなく、水分代謝のコントロールだったり、様々な働きがあります。中でも、食事を胃でドロドロに消化してから水穀の精微(栄養)を作り出す事が重要な働きです。
そのため、脾は運化を司るという言葉が存在します。飲食物の消化・吸収の一連の流れを全て脾がコントロールしている事を意味しています。つまり、この脾の運化作用に失調をきたすと食欲不振・胃もたれ・食後の倦怠感・軟便・浮腫などを生じます。
また、栄養を上手く吸収できないと、倦怠感・やる気の低下に繋がるでしょう。
脾胃の働きを向上するには、なにをすべきか??
■ 朝食を食べる習慣をつける。
東洋医学では、臓器毎に活発的に働く時間があります。脾が活発に働くのは、午前9〜11時で、胃は午前7〜9時のため、朝食を食べることは効率よく水穀の精微を作る事に繋がります。
注意する事は、脾胃は冷えや脂っこいものを嫌います。そのため、なるべく温かい食べ物で、消化に良いものを選びましょう。
一般的に、朝イチから脂っこいものは食べないと思うので、冷たい物だけに注意を払うと良いでしょう。また、お酒・甘いものの食べ過ぎは、脾胃に湿を溜めるので、胃もたれなどの胃腸病を引きおこします。
夏場に、胃腸病が増える場合は、暑さのあまり冷たい物を好んで食べている事が原因の1つです。
■ 脾胃を元気にする食材を取り入れよう。
脾胃を元気にする食材の特徴は、黄色い食材×甘味です。先ほど、甘いものの食べ過ぎは良くないと伝えていますが、適量であれば元気にする事は覚えておきましょう。
例えば、とうもろこし・大豆・かぼちゃ・大根・粟・ごま・豆類(いん げん、枝豆、えんどう、そら豆など)・かぶ・アスパラガス ・昆布・かつお・白菜・キャベツ・落花生・小松菜・カリ フラワー・ぜんまい・なす・レタス・たけのこ・にんにくなど
脾胃を調節して、ヤル気が出たところで1年の決意を持ちましょう。
なんと新年に目標を立てると成功率が10倍になるという調査結果が報告されています。
400人を対象に、3つのグループ分けし、継続率などを比較しています。
グループは、以下のように分かれます。
① 特に生活を変えない。 ② 目標はたてるけど、新年にはやらない(非決意群) ③ 新年の目標をたてる(決意群)
様々な目標を立てていますが、多くがダイエット・運動・禁煙といった健康に関する傾向となっています。
これを、6カ月間の追跡調査した比較によると・・・
②では、目標を立ててから1~2週間後の行動継続率が51%・半年後の行動継続率が4%
③では、1~2週間後の行動継続率が71%・半年後の行動継続率が46%
これらの結果から新年から決意を持って行動すると、10倍以上の効果が得られると言われます。
行動の習慣化は、ヤル気×きっかけが大事という訳ですね。
冬の養生で大切なのは腎!! 脾胃だけでなく、腎も労ろう。
冬は腎の季節といい、老化などに深く関与する季節です。腎とは生命エネルギーを蓄えておくような考えがあり、ここで身体を酷使すると、春を迎える前に体力の低下などが起きてしまいます。
腎が弱ると、足腰が弱る・夜間頻尿・聴力低下・浮腫や冷え・月経のリズムが乱れるなど様々な症状をもたらします。
■ 適度な運動を始めよう!!
あまり動かないのも、筋力が落ちるため最低限の運動はしましょう。日中の暖かい内に、散歩やランニングだったり、暖かい室内での筋トレなどが大切です。
冷える時間は、汗をかいていも冷えるのも一瞬です。逆に、風邪のリスクが高まります。部活などで運動する場合は、休憩に入ったらすぐに汗を拭き取ることが必須となります。
■ 腎に良い食事を取りいれよう!!
基本的には、冬は腎が衰えないように備える事が大切です。この備えるに、おすすめの食材を紹介しましょう。
黒豆・黒ごま・クルミ・栗・ほたて・イカ・豚肉など滋養強壮に良いものです。黒豆などの豆類は、腎を補う代表的な食材と言われます。
そのため、納豆などを毎朝食べるにも身体に良いでしょう。
その他にも、昆布・わかめ・ノリ・ひじきなど味噌汁や朝食には使いやすい食材も多くあります。1品でも取り入れて冬を乗り切るように心がけると良いでしょう。
パン派の私には、合わない!!他の食材はないの??
そんな方には、ブルーベリーやブロッコリーが良いかと思います。ベリー系などの果実とも滋養には良いとされます。野菜では、ブロッコリー・アスパラ・人参などは洋食にも良いでしょう。
しかし、この腎を補うためには、水穀の精微(後天の精)が必須となります。
冒頭にも述べましたが、水穀の精微を管理しているのは、脾胃ですね。
実は、冬に脾胃を大切にすると良い理由が他にもあります。
水穀の精微は、身体に必要な気・血・津液の原材料となります。
つまり、身体を滋養するためには無くてはならない存在です。気の働きの1つに温煦作用があります。これは、身体を温かく保つ働きであり、真冬の寒さに負けないためにも欠かせません。
脾胃・腎を元気にする漢方薬とは??
補気作用・補腎作用がある漢方薬を選ぶ必要があるでしょう。
・ 補気作用:補中益気湯・四君子湯・大建中湯・人参湯など
・ 補腎作用:六味地黄丸・左帰丸・右帰丸・八味地黄丸など
これらの方向性で服用することをオススメします。
まとめ
新年の目標をヤル気をもって始める事が大切です。
特に、ダイエットなどの健康を保つ事は継続する必要がありますね。
ヤル気事態が起きず、気が不足している方は、まず体質改善を試みましょう。
この時期には、補腎作用がある滋養強壮に良い食べ物いっぱい。積極的に取り入れましょう。また、脾胃も大切にすることが全体的な養生となります。
結局は、規則正しい生活スタイルが身体全体を滋養します。食事の偏り・睡眠不足・暴飲暴食などは1番身近で、健康を阻害するので心当たりがある方は気をつけていきましょう。
以上、参考になれば幸いです。