9月30日は、クミンの日!!スパイスカレーの効果を知って、健康になろう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

9月30日は、色々な記念日が制定しています。
その1つに、【ク(9)ミ(3)ン(0)】の語呂合わせで、クミンというスパイスの日でもあります。
クミン!?  ウコン・サフランなどより、あまり耳にすることがないスパイスかと思います。

クミンは、馬芹(バキン・ウマゼリ)という生薬であり、カレーのスパイスの1つでもあります。
別名で、当帰(トウキ)とも呼ばれますが、実は細かく見ると異なる生薬であり効能・効果も変わっていきます。

馬芹は種子・当帰は根が使われるので、見た目も大きく変わっていきますね。
生薬でいえば、当帰は有名な生薬であり、人参と対となる代表でしょう。

当帰(トウキ)は、身体の補血剤の代表生薬で、女性の聖薬とも呼ばれる生薬です。血を増やし、巡らせる作用があります。そのため、貧血・皮膚のかさつき・月経不順などにも効果があります。

汎用性が高く、多くの漢方薬に含まれているのが特徴でしょう。

では、カレーに使われる馬芹の効能・効果が気になることでしょう。

■ 馬芹の効能・効果とは!?

① 健胃作用

消化促進により、胃腸を整える効果があります。ある実験では、抽出物により消化酵素を増加させることが判っています。

② 高コレステロール改善

血中トリグリセリドの減少・悪玉といわれるLDLコレステロールの減少・HDLコレステロールの増加などの効果が分かっており、生活習慣病にも良いとされます。

 抗酸化作用

抗酸化物質(テルペン、フェノール、フラボノイドなど)が含まれているので、身体の老化を防ぎます。
抗酸化作用は、動脈硬化などにも働くので、上記と共に生活習慣病の予防にも良いでしょう。

■ 他に使われるカレースパイス(生薬)の効果も知っておこう。

■ コリアンダー/胡荽子(こずいし)

辛・酸・平・帰経は肺経・胃経・大腸経。

効能は、健胃消積・理気止痛・透疹解毒・収澁固腸作用があります。

言い換えると、消化を促進する事で、肉や脂肪類などによる胃もたれ・腹部膨満感を改善してくれます。
胡荽子は、体を温めたり胃腸を活発にし、整えたりする効果に期待されています。食欲がない時や、胃が弱まったときの消化不良の改善のほか、胃もたれにも効果的です。

消化を促進する事で、肉や脂肪類などによる胃もたれ・腹部膨満感を改善してくれます。また、気を巡らせ止痛作用があり、湿疹・痒みなどの熱を散らして解毒を促します。収斂作用もあるので、下痢止めにも良いでしょう。

■ クローブ/丁字(ちょうじ)

芳香性健胃薬に使われる生薬です。そのため、嘔吐・胃痛・腹痛・便秘・下痢などに効果を発揮します。

特に、冷えによる胃腸病におすすめ。

その他にも芳香による食欲増進作用を高めたり、鬱などの精神安定にも効果があるとされています。

■ カルダモン/白豆蒄

「香りの王様」と呼ばれるピリッとしたミントのような香りを持ちます。このスッキリとした芳香で、胃腸を整えたり、消化を促す作用があります。また、吐き気や嘔吐を改善にも使用されます。

■ ナツメグ/肉豆蒄(ニクズク)

あのムスクの香りに似ているとも言われ、複雑な香りです。ナツメグのイメージと言えば、肉料理ですね。よくハンバーグに使われるかと思います。

脾胃を温めて、下痢止めにも使用されます。肉料理で使われるのは、使う事で旨味だけでなく、食欲増進させる作用もあるからです。

■ 肉桂(シナモンスティック

身体を内側からジワジワと温める働きがあります。そのため、血行を改善します。また、発汗作用を助け、風邪・腹痛・月経痛など冷えからくる痛みに効果を発揮します。

香りが良く、精神を安定したり、リラックスさせる働きもあります。

この他にも、乾姜・山椒・生姜・胡椒・唐辛子などスパイスとして足すと冷え対策としても良いでしょう。

カレーに使われるスパイスは、実は胃腸にも良い事が知られています。
胃腸が元気だと、東洋医学的も気を補う効果を高めます。
気が充実していると、身体を温める温煦作用という効果も高まるので、スパイスカレーは冷えにもオススメとなっていきます。

北海道など寒い地域では、スープカレーが人気なのも、この効果からかもしれません。
カレールーは、小麦粉も入り油も含まれるので、食べ過ぎは胃もたれにも・・・。
あくまで適度な量が大事ですね。

■ まとめ

家庭料理の代表であるカレーも薬膳の一つです。

身体に元気を与えてくれる生薬がいっぱい含まれているので、秋バテ気味にも良いでしょう。ちょい足しをしなくても、十分に美味しいです。

明日から薬膳料理としてカレーを食べてみてはいかがでしょうか??
注意点は、日本カレーは小麦粉・油が多いので胃がもたれることも・・・。
これでは、折角の胃腸を良くする生薬が入っていても台無しです。

そのため、食べ過ぎは厳禁ですね。
以上、参考になれば幸いです。

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