
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
英国・クイーンズ大学ベルファスト校のAmy Jennings氏らが実施した調査では、フラボノイドが豊富な食品を日常的に摂取することで、認知症リスクを大幅に低減することが判明したようです。
とはいえ、フラボノイド!?
あまり耳馴染みのない言葉かと思います。知らない人からしたら、ボーカロイドなどの仲間かな・・・。
このように思うかもしれませんね。
フラボノイドは、ベリー類・紅茶・緑茶・赤ワイン・ダークチョコレートなどの食品に含まれる身近な栄養素です。
そのため、気がつかないうちに摂取していることが多いでしょう。
今回の研究では40~70歳の12万1986例が対象としており、かなりの人数で行われています。
その結果として、フラボノイドを豊富に含む食事の割合が高いほど認知症リスクが低くなる!!
特に、認知症の遺伝的リスクが高い人・うつ症状・高血圧症のある人では、リスクの低下が顕著に認められたようです。
このような結果があるのであれば、将来に向けてフラボノイドを摂取しておきたくはないですか!?
フラボノイドについて知っていきましょう。
フラボノイドって、なに!?
フラボノイドとは、ポリフェノールの1つです。
ポリフェノールは、良く耳にする言葉ではないでしょうか。
ポリフェノールと言えば、抗酸化作用が強力で身体に良いイメージでしょう。
酸化を抑えるので、老化予防・美容に良いとされていますね。
そんなフラボノイドには、様々なの種類(4000種類以上)があり少し特徴や作用が変わっていきますね。
植物が紫外線・害虫などから身を守るために生成している物質がフラボノイドであるため、色が濃い物(ベリー・ブドウなど)・苦味成分となっています。
イメージは、赤ワインだったりブルーベリーですね。
■ アントシアニン
実は、CMでも耳にするアントシアニンパワーは、フラボノイドの1種です。
これは、ベリー系に多く含まれる青紫色の天然色素で、安全な着色料としても使われます。
このアントシアニンは、視覚機能を改善する効果を期待されています。
目の網膜にあるロドプシンの働きをサポートする作用があります。例えば、長時間ものを見続けていると、ロドプシンの合成・再合成が追いつかなくなり、目のかすみ・疲れ目などの原因になります。
アントシアニンは、ロドプシンの再合成を促進する作用があるので、眼の滋養にオススメですね。
漢方薬でも、クコの実が眼に良いのも、この成分のおかげでしょう。
漢方薬では眼の治療で有名な杞菊地黄丸にも配合されています。
■ ヘスペリジン・ルチン
ヘスペリジン・ルチンは、ビタミンPとも呼ばれるフラボノイドの1種です。
ヘスペリジンは青みかんなどの柑橘類に含まれており、特に皮やすじに多く含まれている成分です。
また、ルチンはソバ・イチジクなどに含まれます。
働きとしては、ビタミンCを壊れにくくする働きがあり、免疫力の向上・コラーゲンの生成にも関与していきます。
その上、それぞれ血流も改善するので、冷え症などにも効果を発揮します。
■ カテキン
カテキンと言えば、お茶ですね。
得に、緑茶に多く含まれます。カテキンの持つ抗酸化作用には、生活習慣病の予防・改善効果があると考えられています。
■ イソフラボン
大豆イソフラボンなど豆類に含まれています。
女性ホルモンであるエストロゲンに似た構造であり、女性の味方と言って良いでしょう。生理不順などの婦人科疾患で悩んでいるのであれば、おすすめの成分でしょう。
特に、女性ホルモンの分泌が低下する時期に起こる更年期障害にも良いですね。
その上、イソフラボンには分泌量の多い女性ホルモンを抑制する作用もあるので、過剰や不足の調節には取り入れていきたい成分かと思います。
■ ケルセチン
ケルセチンは、上記でも紹介した柑橘系・ソバなどにも含まれます。
かなり身近な成分ですね。
これは、アレルギー症状を改善する働きがあり、その原因となるヒスタミンを抑制する作用があります。
日本人は、東洋医学では解毒体質(アレルギー体質)が多いので、ケルセチンを取っておくと予防にも良いでしょう。
まとめ
フラボノイドは、多くの効果があり健康維持・病気の予防に良い事が分かるかと思います。
その上、認知症リスクも低下するので、日頃から食べておくと良いでしょう。
基本的に、日本食には大豆などの豆類は多いので、食後のデザートとしてベリー系・柑橘系を取り入れてみては、いかがだったでしょうか??
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:JAMA Network Open誌2024年9月18日号掲載の報告。