緑の豊かさで、産後うつの発症リスクが変わる!? ストレス緩和には、自然の力も取り入れよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

産後は、体力が消耗するうえに育児も重なり、何かとストレスが多くなる状況でしょう。
それが続く事で、ノイローゼや産後うつになってしまうことも・・・。

そんな産後うつを回避するには、自然豊かな環境が良いかもしれません。
これは、米カリフォルニア大学アーバイン校のJun Wu氏らの研究によるもので、樹木が豊かな環境に暮らしている女性は、産後うつのリスクが低い可能性を報告しています。

東洋医学では、五行説において【木】はストレスに大きく関与しています。
【木】は、伸び伸びとストレスがなく伸びて育つことが大切であり、それが阻害されるとストレスを感じます。そのため、ストレスがかかると【木】に属する症状が出やすくなります。

【木】に属する代表が肝胆と臓器で、ストレスにより機能が低下します。【肝は、疏泄を主る。】と言われ、これは隅々まで滞りなく流れを良くする意味があります。

これが滞ると、身体の中の気血の流れが悪くなり、気分が優れなかったり抑うつ感・不安・イライラなどの情緒の乱れを生じます。また、血液の流れにも影響するので不整脈・動悸などの原因にもなります。

面白いことに、古くからある東洋医学の考え【木】が、最新の研究による報告が近い結果であることです。

産後うつとは??

産後うつは、ホルモンバランス・環境の急な変化に伴うストレスなどにより引き起こされるのではないかと考えられています。

誰しもがなり得る可能性があるという事ですね。その上、胎児・赤ちゃんを育てるために、母親は、エネルギーを絶えず供給しているので、弱り易いでしょう。

母親自体が、気虚・血虚・陰虚などの虚証を呈します。つまり、身体が弱っているので自分自身を正常に保つ力が低下するので、ちょっとしたストレスにより、抑うつ感・不安なども生じます。特に、初めてのお子さんの場合は、なにかとストレスが多いので起きやすいでしょう。

緑が豊かな環境だと、精神的になぜ良いのか?

未だに、なぜ良いのか?? これについて、きちんとした答えは出てきてはいません。
経験的な憶測で良いとされていますが、植物の大小でも変化することが分かっています。

視線の高さによって異なることが分かっており、低木・草地を見下ろした時よりも高い木々を見上げた時の方が、植物からの影響が大きいとする研究報告もされています。

その他の要因として、緑が豊かな方が活動的になる事が分かっています。つまり、外に出る意欲が自然と高いと言うことですね。

日の光も浴びる切っ掛けにもなるため、セロトニンの分泌にも関与しているのではないでしょうか。

幸福感を得たいのであれば、自然の光がある場所へ行こう。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

また、私たちの日々の生活でも、ストレス解消に山登りだったり、公園など自然豊かな場所を選んではいませんか。緑の中で時間を過ごす習慣のある人は、血圧・心拍数・ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが低いことが報告されています。

つまり、ストレスを緩和することが自然と分かっているのでしょう。

東洋医学である漢方薬で、産後の体調を整えよう。

先ほども話したように、女性は、とにかく妊娠~出産で、多くのエネルギーを赤ちゃんに与えるだけでなく、出産時にも消費します。これは、マラソンと同じエネルギーを消費すると言われています。

元々、赤ちゃんにエネルギーを与えている上で、マラソンが始まると考えると、想像を絶する体験です。
飢餓状態で、マラソンをするようなものでしょうか。もし、この記事を見ている男性は、ありがとうと女性に感謝を口に出すと良いでしょう。

その大変さから、産後から回復するには時間がかかります。元々、元気な方だと、そこから問題なく過ごせる方もいます。しかし、妊娠前から婦人科疾患があったり、虚弱体質だと戻すのには時間がかかります。

東洋医学には、気血の考えがあり、今回は単純にエネルギーと血液といった栄養だと思って下さい。

この栄養不足になると、各々の弱い部分に症状として現れます。そうならないためには、産後の古血を除去するだけでなく、この栄養を補うのが大切になります。
ちなみに、瘀血体質じゃなくても産後は、その体質になりやすいです。

気血不足というのは、水道から出る水と想像すると分かりやすいです。これが、血管というホースの中を流れますが、その量がすくないと、水もチョロチョロとしか流れません。そうなると、流れが悪いので瘀血という症状になってしまう恐れがあります。

産後は、体調が崩れて辛い!!そんな方には、昔からある漢方薬を服用すると良いでしょう。これは、産後から血の道の症というホルモン疾患によく使われます。その中でもオススメが・・・

■ 芎帰調血飲第一加減

芎帰調血飲第一加減は、温経湯+桂枝茯苓丸+折衝飲 または 温経湯+桂枝茯苓丸+当帰芍薬散など状態に合わせて調合する漢方薬です。そのため、加減という少し曖昧な名前になっています。

この中でも、温経湯は、気血不足を補い、血の巡りを良くするので主薬となります。折衝飲や桂枝茯苓丸は、瘀血を駆除するため、一緒に服用する事で産後の症状改善には、おすすめです。
当帰芍薬散は、冷え症・貧血・疲れにも使われ、浮腫などの水分代謝を改善します。

個人個人の状態に合わせて服用するのが一番になります。

まとめ

産後の回復には、緑が豊かな土地がいいかもしれませんね。今の季節は、新緑など緑も綺麗な樹木で溢れています。
産後でなくても、ストレス過多であれば、公園のベンチに座って樹木を見上げてみるのも良いでしょう。

また、産後うつは女性だけでなく男性も増えています。気になる方は、以下のブログも参考に。

産後のうつ病は、女性だけではない!! 男性もなりうるので、両親ともども気をつけないといけません。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

都内や都市部だと、なかなか自然を探すのは、大変かといます。その際には、漢方薬も1つの手段のため、試してみると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「The Lancet Regional Health」に3月6日掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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