はーい。こんにちわー。
元気堂です。
男女ともに、30代から40代くらいに結婚する事も増えることで、不妊症に悩む方も増えています。
そして、男性による不妊症も当たり前となってきました。
男性の不妊症として、精子の奇形率・運動・密度つまり数に問題が起きていますね。
今回は、千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学・亀田IVFクリニック幕張の小宮顕氏らの研究によるもので、どうやら生活スタイルの見直しで改善できるかもしれません。
タバコ・お酒を控えたり、熱がこもりにくいタイプの下着を履いたり、禁欲期間が長くならないようにする(古い精子を排出)といった日々の生活を少し見直す事で、精液の質が改善する可能性が見いだされたのです!!
そして・・・
約一ヶ月の生活の見直しで、精子の運動能が向上!!
男性不妊の一つの原因は、生活の乱れ・慢性疾患が影響していると言われています。
また、男性にとって生殖能力が低いことは、がんなどの疾患罹患・死亡リスクの高さ・生まれてくる子どもが早産や低出生体重児となるリスクの高さに関連するとも言われます。
つまり、自分自身の健康だけでなく、子供にも影響を及ぼすため、男性不妊の方の生活習慣は注意したい事でしょう。
生活習慣をより良くするには、何をすればいいのか!?
・ タバコやアルコールの量を止めるか減らす。
・ 陰部(性器)への熱が籠もるストレスを減らす。
過度の長湯やサウナ、過度の運動、締め付けの強い下着は控えるなど
・ 禁欲期間を長くしない。(長くて3日以内)
精子にも、もちろん寿命があり精液の質に繋がります。排出して、質の良い精液を心がける。
・ 脱毛治療薬などの服用を止める。
・ 睡眠をしっかり取る。
東洋医学では、どのように捉えるのか??
東洋医学的には腎精の不足・気虚・気滞などが原因となります。
気虚とは、元気が不足している状態・栄養不足と考えてください。この気虚になると、身体の中の運行(流れ)・ストレスを流す力が弱まります。これを、気が滞るといい気滞となります。
そして、特に重要なのが、腎精の不足です。東洋医学でいう腎とは、腎臓とは少し違います。
東洋の腎とは確かに、排尿などにも関与します。月経・精力・帯白などにも関与するため、成長・生殖など含まれます。先天的に不足していると、成長が遅かったりします。後天的に不足すると、不妊症・インポテンツ・白髪など老化現象が進みます。
これらの症状を伴う事が多く、男性不妊で悩む方は細身や虚弱体質ぎみの方が多いでしょう。
東洋医学でも、一番の解決方法は、規則正しい生活・運動・食事です。
この当たり前が実は、なかなか出来ていない方が多いでしょう。
遅くまでスマホ・パソコン・ゲームなどしていませんか??
仕事の残業が多くて慣れていない・・・。悩みは、それぞれ違うでしょうが、毎日の生活が健全な事はないかと思います。
このストレスの蓄積が、1つの問題です。
これが、簡単に取り払えたら苦労しないよ! このように、思う事でしょう。
そんな方には、漢方薬の出番です。元気を補充する補気薬(四君子湯・補中益気湯など)・気の流れを良くする薬(四逆散や逍遥散など)・補腎薬(六味地黄丸・八味地黄丸系)があります。
オススメは、補中益気湯+六味地黄丸+牛黄。
補中益気湯は、元気を補う事で、精子の動きや機能を高めます。
六味地黄丸には、先天的異常の改善・精力を補う働きで、精子を作り出す力を促進します。最後に、牛黄という生薬により、これらの効力をより高めます。
痩せすぎだけでなく、肥満も男性不妊の原因に・・・。
デンマークの研究結果では、肥満の方が余分な体重を落とす事で、健康的になり、その結果精子数が増加する可能性のあるというのです。
つまり肥満は、その精子数だけでなく、精子の質も低下させます。
研究では、8週間の食事療法により体重・BMIが低下させる事に成功しました。また、研究開始時と食事療法終了後に採取した精液を比較したところ、食事療法終了後には平均で精子濃度が1.49倍に、精子数は1.41倍に増加していることが判明したのです。
痩せ過ぎず、太りすぎない事が重要!!
まとめ
このような体型を維持するには、やはり規則正しい生活となりますね。
食事も栄養バランスが良く、適度な運動・十分な睡眠を行う事が男性不妊の改善・予防に繋がるのでしょう。
これからは秋冬であり、東洋医学では腎を補う食材も多く出てきます。
腎は、精力や生命エネルギーには必須なため、これからは食養生としてもオススメな時期でしょう。
男性不妊で悩みを抱えている方は、まずは自分の私生活を見直して生きましょう。
以上、参考になれば幸いです。
漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)
参考文献:「Heliyon」に4月4日掲載