秋冬にかけて生じる寒邪による関節痛・神経痛の対策に始めるべき漢方薬とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

秋も深まり、寒さを感じる季節となりました。
これからは日に日に気温も下がっていくので、人によっては体調を崩す事もあるかと思います。そんな時に、起こるのが腰痛や膝痛などの関節痛・筋肉痛です。

痛みの原因は人それぞれですが、お風呂で温まったりカイロなどで、温めると痛みが緩和するという方は、寒邪という冷えが原因かもしれません。
この寒邪は、秋冬にかけて悪さをしやすい傾向があり、冷えを起こすので血流を悪くしたり、内臓も冷やす事もあり、身体全体に影響を及ぼす可能性も秘めています。

今回は、冷えから起こる関節痛・筋肉痛などにオススメの漢方薬を紹介していきましょう。

■ 寒邪から身体を守る漢方薬とは??【関節痛・筋肉痛】

基本的に、寒邪が関節や筋肉などに悪さをする時には、瘀血(血の巡りの悪さ)・湿邪(水の流れの悪さ)など他の原因も引きおこします。そのため、それに応じた漢方薬を飲む事が、症状改善に繋がります。

今回は、3つの漢方薬を紹介するので、当てはまる物があれば幸いです。悩んでいる症状がグッと楽になるかもしれません。

■ 桂枝加朮附湯

疲れやすく、汗をかきやすい方で、患部が冷えて痛み、重苦しく曲げ伸ばしが難しい関節痛・神経痛にオススメ。

寒邪・湿邪により、痺れや痛みを引き起こします。桂枝湯に附子や蒼朮を加えたもので、桂枝湯よりも患部を温める作用・利尿作用が強くできています。そのため、寒邪・湿邪による強い痛み・痺れ、むくみ、冷えなどに使われます。

■ 五積散

手足が冷えて、身体が重怠い方の腰痛や関節痛に使われます。身体全体が寒邪のため冷え、湿邪により身体が重くなっているために上記のような症状を伴います。

最近では、梅雨時期の冷房病に使われています。その他にも、胃腸炎・月経痛・頭痛・更年期障害・風邪などにも使われるので、寒邪による症状には、使いやすい漢方薬です。

寒・食・気・血・痰の5つの原因で起こるうっ滞を治す意味を込めて、五積散と名付けられています。夏場の冷房病・冷たい飲食物で下痢をしやすい人にも良いでしょう。

■ 疎経活血湯

足腰が引きつるような痛み・刺すような痛みに使われます。特徴としては、寒冷・疲労・飲酒で症状の悪化するものに良いとされます。上記の二つよりも、瘀血(血の巡りの悪さ)を改善して痛みや痺れを取るのに使われます。

神経痛のファーストチョイスと呼ばれる漢方薬です。

■ 日常生活も見直して、予防しよう。

寒邪は、飲食物からだったり、薄着のファッションからも影響が起きます。そのため、夏でもキンキンに冷えた飲み物はなるべく避ける方が良いでしょう。温かい食べ物だったり、後にケアをする事も大切です。

ファッションに関しては、なるべく足を出すことを避ける方がいいでしょう。
特に女性では、足の末端で冷えた血液が心臓に戻る際に、子宮や胃腸などを冷やすので代謝が落ちるだけで無く、月経痛などが強く出る恐れがあります。

お洒落なので、どうしても足を出したい方もいるでしょう。その場合は、足かけ毛布・お風呂で必ず温まり、マッサージをするなどのケアが必要です。他にも、生姜湯などをタンブラーに入れておくのも良いでしょう。

また、朝日を浴びることも大切です。
ホルモンバランスを良くするだけでなく、お日様の暖かさにより身体が温まります。
秋冬は、朝が1番身体が冷えています。朝日を取り入れるだけでも変わっていくので試してみると良いでしょう。

■ まとめ

これから年末にかけて、気温が低下する時期です。
きちんと、予防や対処をして、健康的に過ごせるように心がけましょう。早めに対応することで、今年の冬は、寒さが辛いと感じないかもしれません。

また、一年中寒さに困っている方は、原因が陽虚という身体を温める力が低下している可能性もあるため、補気薬(人参湯・四君子湯・大建中湯など)を取り入れて元気を補う事が必要です。

また、調味料でいえばトウガラシ・山椒などは身体を温めるので、ちょい足しもオススメですね。

自分にあった対処が分からない場合は、相談してもらえたら嬉しく思います。

以上、参考になれば幸いです。

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