はーい。こんにちわー。
元気堂です。
本日は、皆さんのだいたいの方が知っている桃太郎のお話です。知らなかった桃太郎の事実を話したいと思います。
そのためには、東洋学的知識の陰陽五行論と相生・相剋の関係について話したいと思います。
この時点で、難しくてわからないよー。という方。大丈夫です。
ゲームや漫画を理解できれば、簡単に分かります。そのため、頑張って読んでください。
陰陽五行論って?
陰陽五行論とは、中医学の基礎となる考えで、全てを5つのタイプに分けるような考えです。
細かいことを話すと、難しいよーって聞こえそうなので、今回は5つのタイプに分別する考えくらいで捉えてください。ゴミの分別よりも簡単ですね。
相生・相剋の関係について。
相生(お互いに、助け合う関係)
陰陽五行論には、方角を東・南・中央・西・北と分けるように、木・火・土・金・水と分ける五行という考えがあります。これを、木→火→土→金→水そして、また水→木に戻りサイクルを繰り返す流れがあります。
木は燃える事で火を生み、燃えればあとには灰が残り、灰は土に還ります。鉱物・金属の多くは土の中にあり、土を掘ることによってその金属を得ることができる。そして、金属の表面には凝結により水が生じます。木は水によって養われ、水がなければ木は枯れてしまう。このように、互いに助け合う関係の事を相生の関係と言います。
下の図の白矢印が相生関係。
相剋(お互いに、抑え合う関係)
木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせる。土は水を濁します。また、土は水を吸い取り、常にあふれようとする水を堤防や土塁等でせき止める。 水は火を消し止めます。火は金属を熔かし、金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す。このように、お互いの力を抑え合う関係です。
もう一度、先ほどの図を見てください。今、話した関係が黒矢印で表してます。
ここまでの話について来れない方は、もっと簡単に考えてください。
RPGでもバトル漫画も相性があるでしょう。これも、一緒です。もし、難しいと思う方は、ポケモンをやってみましょう。ポケモンの方が相手のタイプや弱点を考えつつ、自分のポケモンを管理するので、もっと難しいです。
それで、結局、桃太郎と何が関係あるの?
それでは、話を戻しましょう。皆さんは、桃太郎を知っている前提で進みましたが、一度おさらいをしていきましょう。
桃太郎は、桃から生まれ鬼退治をしに鬼ヶ島へ向かいます。そして、おばあさんからもらったキビ団子を使い、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)を従えます。そして、そのお供とともに、苦労して鬼退治をし金銀財宝を手に入れる。このようなお話です。
はい。この中に、陰陽道が全て詰まっています。もりもりですね。
それでは、説明していきましょう。
そもそも、何で桃なんだ?桃太郎って、安直すぎな名前でしょ。キラキラネームは、昔から?
これには、理由があります。
陰陽五行論には、対応する「果物」があります。
●木(木行)果物は「李」 すもも
●火(火行)果物は「杏」 あんず
●金(金行)果物は「桃」
●水(水行)果物は「栗」
●土(土行)果物は「棗」 なつめ
ここで、皆さんに覚えていて欲しい事があります。桃は、五行でいう『金』に属している事です。
次に、方角(方位)も干支(えと)も五行で分類されています。
●木(木行) 東を表すのが、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)
●火(火行) 南を表すのが、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)
●金(金行) 西を表すのが、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)
●水(水行) 北を表すのが、亥(い)、 子(ね)、丑(うし)
ここで、気が付いた方もいると思います。桃太郎の力を高めるには、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)が必要だったのです。
また、皆さんも想像する鬼は牛の角に、虎のような歯。そして虎のパンツでしょう。
「陰陽道」では、鬼の「丑寅(うしとら):北東」の方角は、邪悪なもの、忌み嫌うものなど「鬼」が出入りする方角を《鬼門(きもん)》と呼んでいます。
これに対して、対極にあるのが「裏鬼門」と呼び、先ほど話した相剋の関係です。鬼を抑える方角ですね。
「未申(ひつじさる):南西」で鬼の出入りを封じる方角である村が桃太郎の出身地になっています。
村(未申の方角)から旅立つ桃太郎が、相生の流れ(時計回り)で巡り会うのは、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)と出会うわけですね。
つまり、裏鬼門の線から時計回りで時系列が動くため、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)が仲間になるは必然だったのです。
普通であれば、辰(たつ)とか午(うま)の方が役立つよーって思いますよね!?
深い意味が隠されていたのです。
まとめ
鬼退治には、この金行の果実の名前である「桃」太郎が、パワーアップアイテムである申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)を同行して鬼門へ行き、鬼を倒し(金)銀財宝を手に入れるという話でした。