はーい。こんにちわー。
元気堂です。
愛する人の死によって引き起こされる深い悲しみにより、死亡に至る可能性あり!!
このような結果がスウェーデンの研究により、明らかになったそうです。中でも深刻な心疾患がある場合では、そのリスクが高まるというのです。これは、50万人弱の心不全患者の約30年にわたるデータから判明したのです。
家族・親族などの近親者の死を経験した心不全患者は、深い悲しみを経験をすることで、その後おおよそ4年間で、心不全で死亡するリスクが最大20%も増えるそうです。そのため、周りの方達は、それに該当する人が近くにいる場合には、一層注意を払う必要があるかと思います。
そもそも、心不全とは、心臓の機能不全の事を指します。心臓の主な働きは、全身へ血液という栄養を運ぶ役割があります。ドックンドックンという音で表されるように、ポンプ機能があり、自動で動いています。これを自動能と言います。
HUNTER×HUNTERなどの漫画でも、心臓が体内から出ても鼓動を続けるのは、この自動能があるからです。また、心臓病でも肥大したりするのは、心臓というのは筋肉の塊だからです。ポンプ機能が低下することで、もっと全身へ血液を運ぶために、筋肉が肥大させています。
つまり、ポンプ機能の低下が起こると、心不全に至ります。
現代の研究結果では、深い悲しみは、心不全患者さんの死亡リスクに影響を及ばします。
感情が身体に影響をもたらすのは、東洋医学では当たり前!?
五行説には、【五情】というのが、昔から知られています。特定の臓器に障害をもたらす怒・喜(笑)・思・憂(悲)・恐(驚)の5つの感情のことを指します。
これらの感情が強く出る事で、それに該当する臓器が障害を受けるとされています。
例えば、怒りの感情は、肝に影響を及ぼすとされます。肝は木に属しており、伸び伸びと阻害されない状態を好みます。つまり、ストレスを避ける傾向にあります。そのため、一度ストレスを感じると、気の巡りが落ちるためにイライラ・鬱感・不安・焦りなど自律神経を乱します。この気の巡りを溜め込むと、沸々と怒りという感情が現れてくるのです。
東洋医学では、肝気鬱結から肝火上炎という病態へ移行してきている所でしょうか。あおり運転など起こすような方は、この肝に日頃からダメージを負っているかもしれません。早めに、解決すること、自分自身の体調だけでなく、周囲の迷惑も未然に防げることでしょう。
5つの感情の中でも、喜び(笑う)は健康に問題を起こすの??
確かに、喜び(笑う)という感情は、他の感情よりもポジティブな感情でしょう。そのため、気の巡りを良くしたり、リラックスさせる役割があります。また、多くの研究でも、免疫力をあげたり、心臓の機能を良くするなど良い影響が見られます。
しかし、何事も○○し過ぎれば、・・・・。という考えがあります。あくまで、適度な喜び・笑うという感情が大切です。
例えば、あなたの大好きなアーティストやハリウッドスターだったり、亡くなったペットに会えたら、どのように感情が動くでしょうか??
あまりの喜びや笑いなどで、失神してしまう方もいるかもしれません。動悸や不整脈など胸の高まりを通り越して、病気として症状がでることがあるのです。その興奮で、不眠や寝ても脳が休まらず夢を多く見たりするでしょう。このように、喜びや笑うという感情は、心へ影響をもたらします。
その他にも、初恋をして、その人のことを思いすぎて、ご飯が喉を通らない・・・。思いすぎれば、脾に影響が起きます。また、悲しみや憂い過ぎて、何事にもやる気や活力が起きなくなり、布団で臥せれば肺つまり風邪などの呼吸器疾患にも・・・。
そして、恐怖や驚きが強いと、腎へ影響を起こします。あまりに衝撃的な恐怖・驚きで髪の毛が抜けたり、白髪・老化が進むのは、腎へ影響が起きているからです。また、HUNTER×HUNTERでいえば、キメラアント編のノブ・ウェルフィンが良い例えかと思います。
このように、感情と身体には深い関係性があります。もっと、知りたいと思う方は、東洋医学の本を読んでみると良いかもしれません。
まとめ
今回は、悲しみが心不全患者の死亡リスクを高めるという研究についてでした。先ほど紹介した東洋医学では、喜び・笑う感情が心への影響があると言いました。
これだと、言っていることが違うじゃないか!!嘘つき――――。このように思ったかもしれません。悲しみにより、免疫力が低下して肺へ影響を引きおこすと、風邪をひきやすくなります。それが悪化すると、肺炎のリスクが高まり、間接的に心不全患者の死亡リスクが高まると考えれば、考えられる研究結果かなと思います。
東洋医学には、「心身一如」という言葉があります。これは、心(感情)と体が繋がり合うとする考え方であり、東洋医学などの基盤となる考えです。つまり、心(感情)と身体は深い関係があり、バランスが大切となります。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「JACC: Heart Failure」に7月6日発表