子供のうちであれば、点眼薬で視力低下を防げる!? 視力低下を予防する理由・対策とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

誰もがスマホ・タブレットを持っている時代となり、気になる病気としては眼疾患があります。
特に、今の子供達はスマホでゲーム・動画視聴も多いことでしょう。

このようなことから、近視になるリスクが高まることかと思います。

しかし、それに対しては1つの良い知らせがあります。
それは、点眼薬によって子供の近視の進行を抑制できること明らかになったのです。これは、米オハイオ州立大学のKarla Zadnik氏らが行った研究となります。

今回の研究は、低用量アトロピンを用いた3年間にわたる二重盲検無作為化比較試験の結果となります。

二重盲検無作為化比較試験とは、被験者がどの治療群に割りつけられたかを被験者も実験者も知らない条件の比較試験となります。
これにより、先入観などの一切の情報を除外し結果のみを比較する事が可能となります。つまり、主観が入らないようにするための処置となります。

アトロピンって、どんな薬!?

アトロピン、副交感神経の働きを抑える薬であり、よく検査のために瞳孔を広げるために使われます。
このアトロピンを毎日点眼した子供は、偽薬を点眼した子供よりも、視力の低下が少ないことが明らかになったのです。

あくまで、今回は子供を対象としており、成人については不明・・・。
考察としては、近視は眼軸長(眼球表面から網膜までの距離)が長くなった状態であり、アトロピンにより長くなる事を抑えられるためと考えられています。

基本的に、視力低下に対しては眼鏡やコンタクトレンズで解決できる問題ではありますが、子供の近視は10代半ばまで進行し続けることが多いとされます。
つまり、進行を抑制するまたは、改善する方法が大切でしょう。

その上、成人後の重度の近視は、網膜剥離や緑内障などのリスクを高めることがあるとされます。

薬に頼るのは・・・・抵抗感が。

そんな時には、屋外で遊ぶようにしましょう。
理由は明らかになっていないですが、屋外で多くの時間を過ごす子供達には、近視の進行が遅いことが判明しています。

また、近視を改善する可能性があるのは仮性近視のみです。
仮性近視とは、ピントを合わせる筋肉が緊張し、水晶体レンズが一時的に厚くなることで起こります。そのため、筋肉の緊張を解いてレンズを薄くすることができれば、近視を改善する事が可能となります。

しかし、この仮性近視から軸性近視となると改善は出来ません。
この軸性近視は、眼軸が伸びきった状態で戻すことができない状態です。筋肉の緊張を解しても、伸びきっているので改善ができないためです。

子供のうちの近視を抑制するには、屋外にように遠くを見る事が大切です。
これにより、水晶体レンズを逆に薄くし、筋肉を弛緩するように働きます。近視の逆の状態を作る環境を作りましょう。

東洋医学では、肝が大きな関与!?

東洋医学では、肝が筋肉・目に深く影響を及ぼします。

肝に貯蔵される肝血が筋肉・目を滋養するためですね。
そのため、肝を滋養する行動をする必要があります。

肝を滋養するのは、ストレスを溜め込まない・青魚や青野菜などの青の食材を取る・酸味などを取り入れましょう。

手短な所では、目を滋養する漢方薬などもの良いでしょう。
例えば、杞菊地黄丸・養肝丸・やつめうなぎの肝油などでしょう。

特に、杞菊地黄丸はファーストチョイスとなります。

■ 杞菊地黄丸

肝腎陰虚という症状に加え、眼疾患が含まれた状態に使います。肝腎陰虚というのは、簡単に言えば老化現象または発育不全です。先天性・後天性はありますが、歩行や運動の遅れ・言語や歯の発育の遅れだったり、記憶力の減退・聴力低下・白髪・脱毛・失禁・足腰の弱りなどが現れます。

また、陰虚により身体を冷やす力・潤す力の低下が起こるため、身体の熱感・手足のほてり・のぼせ・不眠・口渇・寝汗などの症状が起きます。これらの症状に加え、眼疾患である視力低下・白内障・かすみ目・疲れ目・目の充血などがある場合には、この杞菊地黄丸がおすすめ。

30代過ぎてからは、老化予防と視力の低下予防に、服用しておくのも良いでしょう。

まとめ

海外では、保険適応外ではアトロピンも使用するようですが、あまり一般的ではないですね。
子供のうちは、心肺機能も高める意味でも、屋外で遊ぶようにも心がける必要があるようです。

子供が最近、視力が落ちたようであれば、早めの矯正して視力回復に努めてみてはいかがでしょうか?
その際に、目を滋養することでより効果を高めてみましょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「JAMA Ophthalmology」に6月1日掲載

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