はーい。こんにちわー。
元気堂です。
梅雨まで、あと一ヶ月くらいでしょうか・・。ジメジメとして嫌な季節です。
東洋医学では、湿気は湿邪といい、脾胃とは相性が良くない季節です。そのため、食欲不振・胃炎・吐き気など様々な胃腸障害がでる頃となります。
今回は、今から漬けておくことで、梅雨時期にピッタリ完成する薬酒を紹介しましょう。
その名も・・・。
蘇生陳皮酒!!
まるで、人を蘇らすような名前ですね。ゲームだったら、ポーションのような役割がありそうです。
この薬酒名は、その成分となる蘇葉・生姜・陳皮から来ています。
この3つの材料をホワイトリカーや焼酎に漬けるだけで、出来上がる簡単なものです。
■ 蘇葉 20g
■ 生姜 30g
■ 陳皮 50g
■ ホワイトリカーや焼酎 1L
■ 果糖・グラニュー糖は、お好みで
【作り方】
刻み生薬・現物を煮沸済の梅酒などで使う瓶にいれて、ホワイトリカーを注ぐだけです。蓋を閉じた後に、軽く振って冷暗所に保管します。漬け初めの4-5日は1日1回は振ってなじませる事は忘れずに。
10日ぐらい経過すると、刻み生薬の場合は、成分が溶け出し完成となります。現物の場合は、20日以上は漬けておきましょう。
その後、果糖またはグラニュー糖を入れて、お好みの味にします。1か月以上たったら、上澄みだけ取り、使った生薬は除外する事をおすすめします。
【飲み方】
1回20㎖ 1日2~3回食前・食間に服用。
【効果】
健胃作用・消化不振や嘔吐を抑えるなどがあります。生姜と陳皮で、胃を軽くして働きをよくします。また、蘇葉・陳皮の芳香により、気分を爽快にさせます。
味も微かな苦みを伴う優しい味で、長く飲んでも害がないと言われます。
蘇葉や陳皮は、自分で集めて置くと良い!!
青紫蘇を夏の間に育てて、乾燥し保管。また、ミカンの皮を陳皮と言います。綺麗に皮を洗い、乾燥しておけば材料は簡単に手に入ります。生姜は、乾燥していても生を薄くスライスして使っても効能は、変わりません。
紹介していてなんですが、これを聞くと・・・
ちょっと、面倒だな・・・。
こう思う方も多いかと思います。そこで、私がもっと簡単に作れるお酒を紹介しましょう。
用意する物は、以下に置き換えて下さい。
■ 蘇葉 20g ⇒ 紫蘇入り梅干し
■ 生姜 30g ⇒ そのまま、生のスライスまたは、チューブのショウガ
■ 陳皮 50g ⇒ 陳皮茶
■ ホワイトリカーや焼酎 1L
■ 果糖・グラニュー糖は、お好みで
紫蘇入りの梅干しは、梅干しサワーのような使い方にし、他は漬けて薬酒にすれば完成します。
これで、簡易的な蘇生陳皮酒を作りましょう。
蘇葉を紫蘇入りの梅干しに変えても、効果はどうなの??
少し、不安になってしまう方もいるかもしれません。
そもそも、梅自体は、古くから薬用として使われてきました。また、夏場ではお弁当には欠かせないと思います。それは、梅干しにはクエン酸が豊富で、整調作用・食欲増進・殺菌作用・疲労回復などの働きがあるからです。
そのため、薬酒を少しアレンジしても、問題はありません。
ちなみに、紫蘇は赤ジソと青ジソがありますが、どちらも食用・薬用によく用いられます。特に、赤ジソは、天然色素のアントシアニンを含まれています。梅を塩に漬けることで、アントシアニンとクエン酸が反応し、鮮やかな赤色になります。
この赤は、東洋医学では心に属します。この心は、夏に影響があるので赤色の食材を取る事は良いとされています。
夏場は、食欲が落ちたり、体力が消耗しやすいため、梅干しで代換えはピッタリな案ではないでしょうか??
まとめ
家にあるものでも、簡単に薬酒が造れます。その他にも、センブリや桂皮(シナモン)など自分好みの薬酒を造ってみてはいかがでしょうか??
薬酒にしろ薬膳も、意外と簡単にできます。一度やると、新しい趣味が出来るかもしれませんよ。
以上、参考になれば幸いです。