はーい。こんにちわー。
元気堂です。
大腸ガンや乳ガンは、食事の欧米化と共に増加傾向にあります。そして、少し前までは珍しかった乳がんも今や、ガンの中でもよく聞く1つでしょう。今は、マンモグラフィーなどの検査により、早期発見もできるようになっています。
そんな乳がんは、どうやら夜間に悪さを起こしているかもしれません。スイスの研究では、乳がん患者が眠っている時に、ガン細胞は覚醒し、血流に乗って拡散する可能性のあることを明らかにしたそうです。
これまでの考えでは、この血流によって転移するガン細胞(血中循環ガン細胞)は、ガン組織から絶えず遊離しているものだと考えられていました。つまり、時間的概念がなかったそうです。
しかし今回の研究において、血中循環ガン細胞は、眠っている間に活発化することが明らかになったのです。このことから以下のように語っています。
「患者が眠ると、腫瘍が目を覚ます」
そもそも、乳ガンについて詳しく知っていますでしょうか?? まずは、どのようなものか話していきましょう。
実は、世界では年間に約230万人が乳がんを発症していると言われます。日本でも、毎年9万人近く発症しています。50代や60代に発症しやすい傾向にありますが、若年層の乳がんも年々増加傾向にあります。30代後半から60代では、ガンによる死亡率は乳ガンが1番となっています。しかし、早期に発見できれば治療が奏効することが多い特徴があります。
乳ガンとは、乳腺の組織にでき、その多くは乳管から発生します。1部は乳腺小葉からも発生します。女性のイメージが強いかと思いますが、男性も勿論発生することがあります。乳房の周りには、多くのリンパ節やリンパ管があり、それにより転移するため、遠くの臓器(骨、肺など)に転移することがあります。
乳ガンになる前に、生活習慣を改善し予防しよう!!
まず、乳ガンの原因として喫煙・肥満・アルコールなどの要因があります。特に、閉経後の肥満とアルコールの飲み過ぎには注意が必要となります。また、授乳・運動は乳ガンの発症リスクを低下させる働きがあると言われます。
特に、食事の欧米化により肥満リスクも上がったことにより、乳ガンリスクも増加しています。食事の改善が1番の予防となるでしょう。そのため、脂身の多い肉(ばら肉、鶏皮など)やチーズ、バターなどに多く含まれる飽和脂肪酸の取り過ぎは注意する必要性があります。
これは、飽和脂肪酸が体内に摂取されると、エストロゲン受容体と結合し、乳がん細胞が増える原因になるからです。
それなら、何を食べたら良いの?? 食事のおすすめはないの?
それは、元々の日本食がオススメです。青魚に含まれる不飽和脂肪酸や納豆・豆腐などの大豆イソフラボンが重要となっていきます。
不飽和脂肪酸は、体内では作る事が出来ないために、食事からの摂取しなければなりません。また、悪玉コレステロール・過酸化物質を抑制してくれるために健康増進にオススメです。その他にも動脈硬化・高血圧・アレルギー症状血栓症・アトピー性皮膚炎などを抑える効果あり、記憶力や学習能力を高めたり、視力機能を改善する効果があります。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンによく似た構造をしています。このように聞くと、乳ガンの原因となるエストロゲンが活発化しそうに思えますが、逆に抑制してくれるそうです。
実際に、豆腐や納豆、みそ汁などに多く含まれる大豆イソフラボンを食べると、乳がんが増えるという研究結果はなく、乳ガンの発症が減ることが確かめられています。毎日みそ汁を3杯以上取る人は、1杯以下しか取らない人に比べると、乳がん発症リスクが約4割も低くなることが判明しています。
つまり、日本食である刺身・煮魚・焼き魚をメインに、冷や奴や味噌汁を食事に取り入れていく事で、予防になっていくでしょう。
まとめ
まずは、乳癌にならないように食事の改善や生活スタイルの見直しが必要でしょう。このように行動する事で未病に近づき、養生に繋がります。食事が欧米化している方は、是非とも日本食も取り入れると、少し変わります。
また、ピンクリボン運動など乳癌に対してのアプローチが多くあるので、興味があれば参加してみるのも1つの手段かと思います。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Nature」に6月22日掲載