はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、身近な漢方薬である芍薬甘草湯について話したいと思います。
この漢方薬は、芍薬と甘草の2種類で作られており、シンプルな漢方薬です。
しかし、その効能は、とても早く、多くの人が使用しています。
芍薬甘草湯とは??
この漢方薬を服用していない人は、何の薬か分からない方もいるかと思います。
この漢方薬は、こむら返りの特効薬です。
こむら返りとは、足がつることです。ふくらはぎなどの筋肉が急につることによって、激痛が走る病気です。
寝ていると時や・高齢者・女性に多いと言われています。 また、運動中や運動後などでは、若い方でもしばしば起こります。
東洋医学的には、主に血虚が原因と言われます。この血虚とは、血(栄養・血液など)の不足になるため、高齢者や女性が多いのもうなずけます。運動時も過度の運動になると、足に栄養が行き渡らないので起こります。
また、寝ている時は血流が落ちるためでもあります。
何で、この生薬二つで効果があるのか?? また、どのくらいで効果が出るの??
■ 芍薬には、補血作用・緩急止痛作用があります。先ほどもお伝えした血虚が原因になるので、この補血作用は重要となります。
また、緩急止痛つまり筋肉の痙攣を止める作用があるので、つるように張った筋肉を和らげる作用があります。
■ 甘草には、補気作用・緩急鎮痛の作用があります。緩急鎮痛は、筋肉の痙攣・痛みを和らげます。また、補気作用もあるので、栄養を与える点においては重要な役割を示します。
効果の発現も、数分と即効性があります。
以上の事から、筋肉が異常に収縮した痛みや痙攣に効果がある事が分かったかと思います。
そのため、こむら返りだけでなく、腹痛・腰痛・寝違え・神経痛にも用いられます。
化学的にも芍薬甘草湯は、効果がある!!
足のつりは、筋肉が過剰に収縮することが原因とお伝えしました。
この時に身体では、どのような事が起こっているのでしょうか??
私たちの身体は、運動神経が働くことで、身体を動かします。それから、刺激が伝わると、筋肉に収縮します。
すると、筋肉組織中にカルシウムイオンが入り、カリウムイオンが流出します。このバランスが大切となります。
この時に、誤作動が起こると、中枢に過剰に筋肉を収縮するように指令が出ると、筋肉がつる事となります。
芍薬甘草湯は、2種類の生薬がお互いに作用し働くことで、筋肉のイオンバランスを正常化。つまり、先ほどの筋肉が動くときに使うカルシウムイオンとカリウムイオンのバランスを整えます。
そのため、過剰な筋肉の収縮を抑え、足のつりや痙攣を改善します。
まとめ
意外と、芍薬甘草湯を服用している人は多いです。夜間に良くこむら返りが起こる方は、試しに服用をして見るのもお勧めです。
良く登山・マラソンをする方が買われるイメージがあります。飲んで予防するためと、途中でつったときの頓服薬として使用するそうです。
また、そうならないために体質改善を目的とする場合は、一度相談してもらえたら嬉しいです。気血を補い、健康を促進させましょう。
以上、参考になれば幸いです。