はーい。こんにちわー。
元気堂です。
夏は開放的にもなり、バーベキューなどをする機会も増えることでしょう。
肉類は、陽性の食べ物であり身体を温める働きがあります。
夏は気温も高く身体に熱が籠もりがち・・・。そのため、なるべく野菜と一緒に食べることがオススメですね。
また、スイカなどの瑞々しい果物は解毒にも繋がりデザートとしても良いでしょう。
そして、今回に紹介したいのは、山査子!!
山査子は、消食薬や消化薬ともいわれ、消化を促進させる生薬です。
つまり、食べすぎや消化不良によって起こる症状である腹満や腹痛・悪心・嘔吐・食欲減退・曖気(おくび・げっぷ)・呑酸(どんさん・胃液の逆流)・便秘や下痢などに使われています。
特に、山査子は肉や脂を使った食べ物の消化によいと知られています。
漢方薬でも、保和丸(ほわがん)・健脾丸(けんぴがん)などに配合され、胃腸を整える薬に使われています。
最近は、食事の欧米化も進んでいるので山査子の効果は期待できましょう。
山査子とは!?
山査子は、バラ科サンザシ属の果実で、サクランボのような実を生で食べると甘酸っぱい味がします。
バラ科のため、アレルギーがある人には適しません。
山査子は、胃腸を少し温め、消化機能を促進し血行をよくします。
脂肪分解酵素も含まれるため、肉や油っこいものの消化を助ける事に特化しています。
基本的には、民間薬としてのイメージが強い生薬です。
他にも、身近な生薬としては陳皮(ちんぴ)つまりミカンの皮もオススメでしょう。
成熟ミカンの果皮を使用されています。
この陳皮は、脾胃を整えることで胃の機能を高め、嘔吐を止めます。
また、理気作用という気の流れを良くします。脾胃というのは、湿気を嫌う性質が東洋医学にあります。陳皮は、胃腸を整えるので水分吸収を促進する事で、湿気・痰を改善します。そのため、湿証・痰証に用いられます。
有名な漢方といえば、二陳湯です。
・ 二陳湯は、水分代謝が落ちている場合に起きる悪心・嘔吐に使用されます。胃の機能が落ちている場合には、四君子湯などの補気薬という直接に元気を与える漢方と併用することで、症状の改善に用いられます。
例えば、六君子湯のような処方となります。(二陳湯② + 四君子湯④ = 六君子湯⑥)
まとめ
オススメの漢方薬は、保和丸なのですが、製品としてあまり見かけません。
そのため、六君子湯に山査子末を加味すると消化に促進にも!!
日頃から肉類・油物が多い方には、山査子を取り入れてみては、いかがでしょうか。
以上、参考になれば幸いです。