ストレスから身を守ろう!! パニック発作を回避するための体質改善とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

春は自律神経が乱れやすい季節です。そのため、精神的な疾患も増える傾向が・・・。急な動悸・不安感・恐怖感・冷や汗などパニックも起こしやすくなります。

もともと、人は危険を察知すると、それに対応するために身体が反応します。戦ったり、逃げたりするために心拍数が上がったり、血液量も増えたりするのが良い例でしょう。

しかし、何も危険なこともないのに、急に身体が反応してしまうのがパニック発作です。不安感・恐怖感が高まり、動悸・めまい・冷や汗・呼吸困難などの症状が伴います。1回で終われば良いのですが、多くの場合でパニック発作を繰り返し起こってしまいます。

発作を繰り返す事で、また発作が起こるのではないかという悪循環も生まれてしまったり、発作を起こした状況・場所がトラウマとなることも・・・。日常生活に支障をきたすのが、パニック障害となります。

パニック障害とは!?

パニック障害は、10代~30代の若い層に多く、特に女性が発症しやすいと言われます。男性よりもホルモンバランスが崩れやすく、身体への負担が多いのもあるかもしれませんね。

原因としては、解明されてはいませんが、神経伝達物質であるノルアドレナリン・セロトニンなどが原因と考えられています。これら神経伝達物質の調節が上手くいっていないとされています。

パニック障害になりやすい方は、もともと不安や恐怖心が強かったり、内気で人見知りが強いと言われます。また、親から離れるのが不安だった人・高所や閉所・犬などを怖がっていた人など神経過敏な方が多いとされます。

ストレス過多・完壁主義・自己犠牲精神・慢性疲労・自律神経失調症などの既往歴などが特徴です。

いざ発作が起きたときは、どうする?? パニック発作の対処法

■ 腹ばい・前かがみの姿勢をとる

前かがみになるときは、椅子に座りましょう。頭がひざの間に入るくらいにします。そうする事で、自然と腹式呼吸になり、過呼吸を防ぎます。また、精神を落ち着かせて自律神経が整い、動悸・息苦しさなどの症状が治まります。

■ 冷たい水・飴をなどを摂取

パニック発作は、温度上昇によっても起こりやすくなります。そのため、冷やす事で発作がおさまりやすくなります。冷たい水・外気を浴びる事でリラックスするように持ってきましょう。

■ 意識的に深呼吸を心がける

腹式呼吸にすることで、自律神経の乱れを抑えることができます。

東洋医学では、原因によりタイプが異なる!!

東洋医学では、五情という考えがあり、それによりどこが弱っているかも変わっていきます。例えば、怒りをコントロールできない場合は、肝に影響があります。その他の五では、笑 ⇒ 心 ・ 憂 ⇒ 脾 ・ 悲 ⇒ 肺 ・ 恐 ⇒ 腎 となります。

特に、心は神志を司るために、精神をコントロールしています。心が弱ると、不安・不眠症・動悸なども生じやすいでしょう。

パニック障害の治療としては、精神的だけでなく身体的なアプローチが大切となっていきます。東洋医学には、心身一如という言葉があり、こころ・身体は切っても切れない関係を表しています。そのため、身体の不調も治療のヒントとなっていきます。

■ 気虚(脾気虚)

消化・吸収・代謝の働きがある脾が弱くなると、うまく食べ物から栄養(気血)を補填できなくなります。身体が滋養されないと弱るのは、イメージもし易いでしょう。

元気が不足すれば、パニックの原因への防衛反応も低下します。また、栄養不足になれば、中枢神経系も衰弱してしまい、パニック発作を起こしやすくなります。

脾気虚タイプの特徴としては、疲れやすい・食欲不振・食後の胃もたれ・傾眠・軟便・頭がぼーとする・朝起きれないなどが生じます。また、思いすぎたり、考えすぎると症状が悪化する事も・・・。

恋をすると、食事が喉を通らないというのも、相手を想いすぎて脾への影響が出ていると言われます。

このタイプは、補気作用のある漢方薬がオススメとなります。脾を補う事が先決であり、補中益気湯のような漢方薬を試すと良いでしょう。

■ 心血虚

精神活動をつかさどる心への栄養不足で起こります。これも、栄養不足が原因で、血が少ない事が原因となります。

心血虚の特徴としては、動悸・不安・不眠・夢が多い(眠りが浅い)・健忘・驚きやすい・顔に艶がない・貧血・爪や唇の色が薄いなどを伴います。

このタイプは、補血作用・養心(鎮静)作用がある漢方薬がいいでしょう。帰脾湯または酸棗仁湯を試してみるといいでしょう。

■ 肝気鬱結

肝は、様々なストレスでダメージを負いやすい五臓です。疏泄作用というものがあり、気の巡りなど流れをコントロールしています。肝が弱ると、気血の巡りも低下するため、他への影響も生じやすくなります。

肝気鬱結の特徴としては、ため息をよくする・喉の詰まり感(梅核気)・脇胸部の痛み・張るような痛み・モヤモヤ感・イライラ・反発心などを生じます。

このタイプは、気の巡りを良くする事が大切なので、柴胡・芍薬といった気の巡りを良くする生薬が必須となります。例えば、四逆散・逍遙散・加味逍遥散などがあります。

経験ですが、イライラがあれば加味逍遥散・気持ちがうっ滞しているなら四逆散を試すと良いでしょう。よく分からない場合は、無難に四逆散が使いやすいでしょう。

■ 腎虚

えて呼吸を整えるお手伝いをしてあげましょう。「ゆっくり5つ数えながら息を吐くよ〜、1、2、3、4、5。はい、3つ数えながら息を吸うよ〜、1、2、3」そんな声かけをしてあげると良いですね。

生命エネルギーが不足した状態が腎虚となります。腎は、生命活動には必須であり、食べ物から得る後天性・両親から受け継がれる先天性があります。成長が遅い場合は、先天性の腎が不足していたり、白髪など老化現象が早い方は後天性の腎が弱っているかもしれません。腎が弱ることで、何事にもビクビクと恐怖を感じやすくなります。

腎虚の特徴としては、頻尿・白髪・足腰が弱い・耳鳴り・めまい・聴力の低下・健忘・倦怠感などが伴います。

このタイプは、腎を補う補腎薬が使われます。代表的なのが六味地黄丸です。若い時には、六味地黄丸・壮年期以降は八味地黄丸がいいとされています。しかし、最近では若くても、冷え症が多いので八味地黄丸がオススメでしょう。

まとめ

自律神経の乱れからパニック障害は誰にでもなる可能性があります。ストレスを上手く流して、上手く予防していきましょう。

すでに、パニック障害を持っている方は、治療の手段には東洋医学もあるので、試してみると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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