はーい。こんにちわー。
元気堂です。
7月~8月にかけて、旬となるのが桃です。
桃と言えば、桃太郎・桃源郷など神秘的な果物とされ、仙薬としても扱われてきました。
そのため、長寿の効果があると考えられています。
また、桃の節句など邪気を払う果物としても知られています。
そんな桃は、意外にもバラ科の果物であり、アレルギーを持っている方は注意が必要でしょう。
また、もともとは中国が原産地となります。日本に入ってきたのは、弥生時代ごろであり、今では品種改良により多くの品種が存在しています。
そして、どれも抗酸化作用を持つ上に、ビタミンEと共に活性酸素(身体を酸化させ、老化・がんなどの原因)を撃退します。
まさに、仙薬と言われてもいい効能を持ちますね。
夏の疲れには、桃がオススメ!!
桃は食べた分かるように、水分が豊富です。つまり、陰性の食材であり、夏により傷ついた皮膚・髪などを滋養してくれます。
また、体内の蓄熱を鎮めてくれるために、風邪の時には桃を食べるといいのも、これが理由でしょう。その上、糖分も多いので、あまり食欲がない時には体力低下の予防にもなりますね。
桃は、果実だけでなく蕾(つぼみ)・種子にも優れた効果があり!!
■ 蕾
桃の蕾は、桃花とも呼ばれており、利尿作用・便秘の改善に良いとされます。
一言で言えば、解毒作用に優れている!!
この作用は、蕾に含まれるケンフェロールという配糖体という成分が、細胞の中のミトコンドリアを活性化します。
ミトコンドリアは、エネルギーを作りだす働きがあるので、身体全体を元気にしてくれます。
そのため、解毒作用を高めるだけでなく、滋養強壮としても良い訳ですね。
■ 種子
種子は桃仁とも呼ばれており、漢方薬には欠かせない生薬でしょう。
喀血化瘀薬のため、瘀血体質に使われます。
流産が生じる可能性があるため、妊婦には禁忌ですね。
効果としては、血液の巡りを良くして、鎮痛作用・消炎作用などがあり婦人科疾患によく使われます。
種子といっても、種のさらに中にある仁という所を使います。
効果は違いますが、杏仁豆腐の杏仁も似ており、白い部分となります。
桃仁の抽出液は、桃カーネルオイルとして美容にも応用されています。
■ 葉
葉は、桃の葉(モモノハ)とそのままで呼ばれています。民間療法として、煎じ液で使われており、解熱・殺虫作用があります。
特に、皮膚に効果的な事から、入浴剤としてお風呂に入れることで、汗も・皮膚炎・湿疹などの改善するためにも用いられます。また、煎じ液をガーゼに塗布して、貼り薬にしても良いでしょう。
では、手頃に食べれる仙果と呼ばれる桃の効果とは??
■ 腸内環境を正常化
桃は、意外にも食物繊維が豊富であり、水溶性食物繊維・不溶性食物繊維の両方を含みます。
つまり、ハイブリットな果物です。
そのため、不溶性食物繊維により便のカサが増えすぎて返って便秘になる事も少ないでしょう。これは、水溶性食物繊維により、便の状態を柔らかくする事で予防できるためです。
この2つの食物繊維により、腸内を綺麗に掃除するために解毒効果が促進されるために、健康・美容にも良いと言われます。
さらに、腸内環境が良くなる事で、生活習慣病の予防だけでなく免疫力の向上にも繋がります。
桃に含まれるイノシトールには、コレステロールを下げる効果があり、生食が多い桃は摂取しやすい特徴があります。水溶性ビタミンであり、加熱に弱いことには注意しましょう。
このビタミンは、脂肪の代謝つまり溜まるのを予防するため、脂肪肝などを防ぎます。
■ 滋養強壮・疲労回復
クエン酸が含まれるために、疲労物質である乳酸を分解を促します。
乳酸といえば、運動したり活動的だと溜まりやすい・・・。これは、ご存じかと思います。
これを分解するクエン酸が入っているのも魅力的でしょう。
■ 利尿効果
桃には、カテキン・カリウムも豊富で、カテキンには脂質の酸化を予防し血圧・血糖値の上昇を抑え、カリウムには血圧を下げる働きがあります。
カリウムといえば利尿効果により、ナトリウム・水分を排泄するので、高血圧の予防だけでなく浮腫の改善にも良いでしょう。
夏バテにより胃腸に負担がくると、浮腫しやすくなるので桃をデザートに取り入れてみては、いかがだったでしょうか??
まとめ
今が旬である桃は、果実だけでなく様々な効果が含まれます。
旬の食材を用いることで、上手に養生してみてはいかがでしょうか??
以上、参考になれば幸いです。